ダニエル・シュミットやフレディ・M・ムーラーと並び、スイスに「ヌーヴォー・シネマ・スイス」と呼ばれる映画の潮流をもたらしたタネール。これまで反体制的な視点を盛り込みつつ、現代を生きる人の心の空虚さや精神の揺らぎを作品を通して表現してきた。数々の映画監督にも影響を与え、「ROMA / ローマ」で知られる
第34回カンヌ国際映画祭でグランプリを獲得した「光年のかなた」は、アイルランドの田舎を舞台に青年と風変わりな老人の交流をつづったファンタジー。
第9回セザール賞でフランス語作品賞に輝いた「白い町で」では、日常と時の流れから離脱しようとする男の旅路が描かれる。同作でタネールは詳細な脚本を執筆せず、俳優たちによる即興的な演技を用いて制作。キャストには
「光年のかなた 4Kレストア」「白い町で 4Kレストア」の配給はアート・アンサンブルが担当。YouTubeでは2作品の予告編が公開中だ。
是安祐 @yukore
近年のリバイバルブームの中でも個人的にかなり嬉しさ上位。 https://t.co/GdDPgpcqQ7