シュヴァンクマイエルが「最後の長編劇映画」と宣言して完成させた「蟲」は、チェコの国民的作家であるチャペック兄弟の戯曲「虫の生活」に取り組む、小さな町のアマチュア劇団の物語だ。とある稽古日、コオロギ役を兼任する演出家はメンバーたちのやる気のなさに怒りが収まらない。不穏な空気でリハーサルが進む中で劇の展開と役者たちの行動が交錯し、舞台には惨劇が訪れる。演劇の中の物語、それを演じる役者の姿、さらには「蟲」のメイキングも同時進行で提示されるメタ構造になっている。制作時にはクラウドファウンディングが行われ、スティーヴン・クエイとティモシー・クエイのクエイ兄弟やギレルモ・デル・トロのほか、日本を含めた世界中のファンからの出資によって完成した。
「錬金炉アタノール」は、シュヴァンクマイエルの創作上のパートナーでもあった亡き妻
「クンストカメラ」の舞台はチェコの南西部ホルニー・スタニコフにあるお城と旧穀物庫。シュヴァンクマイエルが世界中から集めた絵画や彫像、動物の剥製や貝殻、自身や妻の作ったオブジェなどのコレクションが、ヴィヴァルディの「四季」の流れる中、ナレーションもなしに延々と映し出される。
あわせて3作の本予告がYouTubeで公開されたほか、コラージュアーティストのQ-TAによる「蟲」のポスタービジュアルも到着した。シアター・イメージフォーラムでは特典付き前売り券が販売中。チェコ版ビジュアルのポストカード付き1回券と、チェコ版ビジュアルのミニポスター付き3回券の2種が用意された。またシアター・イメージフォーラムでは、最新3作品に加えて「
野水伊織 @nomizuiori
やった!ヤン・シュヴァンクマイエルの新作公開だ!!😭😭😭 https://t.co/j4JzB83dBK