宇賀那健一の監督作「ブルックリンでZ級監督と恋に落ちた私」来春公開、主演は三原羽衣

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「みーんな、宇宙人。」や「異物」シリーズなどで知られる宇賀那健一が監督・脚本を担った映画「ブルックリンでZ級監督と恋に落ちた私」がエクストリーム配給のもと、2026年春に全国公開されることが明らかに。本作のワールドプレミア上映が、7月17日から8月3日までカナダ・モントリオールで行われる第29回ファンタジア国際映画祭で行われることもわかった。

左からエステヴァン・ムニョス、三原羽衣、中川勝就

左からエステヴァン・ムニョス、三原羽衣、中川勝就

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全編米ニューヨークでロケを行った本作は、日本の人気俳優と米ブルックリンのまったく売れていないホラー監督を描いたロマンスコメディ。休みなく働く人気俳優のシイナは、世間で注目を浴びながら目まぐるしく過ぎて行く毎日になんのために役者を志したのか忘れてしまっていた。そんな彼女は、ある日、ひょんなことから炎上。ヤケになって仕事も事務所も放り出したシイナは、気晴らしにボーイフレンドのレンとニューヨークを訪れる。しかし、シイナのわがままに振り回され、うんざりしたレンは大喧嘩の末、スーツケースごとシイナを置き去りに。どこにいるかもわからず絶望し、1人バーで泥酔したシイナの前に現れたのは、ニューヨークの小さな映画制作プロダクションで働く売れない“Z級映画”の監督ジャックだった。新作映画に取り組んでいる彼は、主演女優に撮影前日にドタキャンされピンチに陥っていたのだ。そんなジャックは、泥酔して“ゲロまみれ”のシイナを見てあることを思い付く。

三原羽衣がシイナ役で主演を務め、彼女に翻弄されるレンをボーイズグループOWVのメンバーとしても活動する中川勝就、ジャックをオーディションで抜擢されたエステヴァン・ムニョスが演じた。またジャックが働く映画制作会社の社長ラスティ役で「デッド・ドント・ダイ」のラリー・フェセンデンが参加。さらに「悪魔の毒々モンスター」の監督であり、カルト映画の神様と称されるトロマ・エンターテインメントの社長ロイド・カウフマンも特別出演している。

三原は「この作品と出会ったのは、役者として今後の道を悩んでいた時期でした。そんな中、言葉や文化の壁を越えてチームと心を通わせながら、ひとつの作品をつくりあげていく喜びを全身で感じ、『やっぱりお芝居って楽しい』と改めて思えたことは、大きな転機となりました。共演の中川さんやエステヴァンをはじめ、多国籍の素晴らしい仲間たちに支えられて最後まで走り切れたこと、そしてその中で主演として役割を果たせたことは、私にとって大きな誇りです」とコメント。中川は「宇賀那監督を初めとする全員が作品への情熱が本当に高く、一緒にこの映画を作り上げることができたこと、そして皆さんと出会えたことが自分の人生において確実に宝物となりました」と振り返った。

ムニョスは「この旅の一部になれたことは大変幸運ですし、ファンタジア映画祭への参加は、まさに最高の栄誉です。観客の皆さんが、この映画を楽しんでくれることを願っています」と述べ、宇賀那は「文化の違い、言語の違い、撮影するルーティンの違い、勿論さまざまな違いはあったのですが、『映画』という共通言語のもと、必死に『自分たちが良いと思える映画』を追い求める時間は青春でした」「三原さん、エステヴァン、中川さんの滑稽且つ愛らしい恋愛模様を楽しんでもらえたら嬉しいです」と伝えている。

三原羽衣 コメント

三原羽衣

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始め「みーんな宇宙人」でご一緒した宇賀那監督の独特な世界観に惹かれていたので、また今回ご一緒できると聞き、本当にうれしかったです。主演という大きな役に加え、全編ニューヨークロケ、共演の中川さん以外はほぼ全員が海外のスタッフ・キャストと聞いて、不安もありましたが、それ以上に挑戦したい気持ちが強くなりました。

この作品と出会ったのは、役者として今後の道を悩んでいた時期でした。そんな中、言葉や文化の壁を越えてチームと心を通わせながら、ひとつの作品をつくりあげていく喜びを全身で感じ、「やっぱりお芝居って楽しい」と改めて思えたことは、大きな転機となりました。

共演の中川さんやエステヴァンをはじめ、多国籍の素晴らしい仲間たちに支えられて最後まで走り切れたこと、そしてその中で主演として役割を果たせたことは、私にとって大きな誇りです。

そんな特別な作品が、北米最大のジャンル映画祭「ファンタジア国際映画祭」でワールドプレミアを迎えることになり、言葉にならないほど感激しています。たくさんの方に届いてほしいという思いでいっぱいです。

「LOVE」は国や言葉を超えて届く、世界共通の感情。この映画が、そんな“愛”のかたちを多くの人に届けられたらうれしいです。

エステヴァン・ムニョス コメント

エステヴァン・ムニョス

エステヴァン・ムニョス[拡大]

この映画の撮影は心の底から楽しかったです。即興性、キャストとクルーの献身的な姿勢、異文化的な性質などは、ずっと夢見ていたものでありまさに夢が叶った瞬間でした。この旅の一部になれたことは大変幸運ですし、ファンタジア映画祭への参加は、まさに最高の栄誉です。観客の皆さんが、この映画を楽しんでくれることを願っています。

中川勝就 コメント

中川勝就

中川勝就[拡大]

僕自身初の映画出演で、更にロケ地が全てNYだったので、スタッフさんやキャストの方々がほとんど海外の方で、緊張してぎこちないこともあったと思いますが、全てが新鮮でわくわくする撮影でした。
宇賀那監督を初めとする全員が作品への情熱が本当に高く、一緒にこの映画を作り上げることができたこと、そして皆さんと出会えたことが自分の人生において確実に宝物となりました。
また、出演させて頂く作品がこうして「ファンタジア国際映画祭」でのワールドプレミアが決まり、海外でも上映される事がすごく嬉しく、光栄なことだと感じています。
三原さん、エステヴァン、僕が織りなす恋模様や心情の葛藤を楽しんで頂き、是非1人でも多くの方に、言語の壁を超えた新たなエンターテイメントを、そしてロマンスコメディの最先端を感じて頂きたいです。

宇賀那健一 コメント

宇賀那健一

宇賀那健一[拡大]

NYの地で、ほとんどがNYのスタッフ・キャストの中、日本の売れている女優とブルックリンの全く売れていないZ級ホラー監督のロマンスコメディを作りました。文化の違い、言語の違い、撮影するルーティンの違い、勿論さまざまな違いはあったのですが、「映画」という共通言語のもと、必死に「自分たちが良いと思える映画」を追い求める時間は青春でした。そして、その先に生まれた作品がファンタジア国際映画祭という素晴らしい映画祭でワールドプレミア出来ること、とても嬉しく思っています。三原さん、エステヴァン、中川さんの滑稽且つ愛らしい恋愛模様を楽しんでもらえたら嬉しいです。

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©『ブルックリンで Z 級監督と恋に落ちた私』製作委員会

読者の反応

平波 亘 HIRANAMI Wataru @800lies_

🗽助監督作品🗽

オールNYロケ‼️宇賀那健一監督最新作『ブルックリンでZ級監督と恋に落ちた私』が来年春に公開されます‼️

この夏にモントリオールで開催されるファンタジア国際映画祭でワールドプレミアも決定‼️

最高にクレイジーなヤツらと笑顔ウルトラZで走り抜けたあの夏を僕はずっと忘れない https://t.co/QPMjBCM7e8 https://t.co/FcsidwvAHc

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