第18回アジア・フィルム・アワード(AFA)の関連イベント「Spotlight on the Wings」が3月14日に香港の戯曲センターで開催。助演男優賞にノミネートされた
イベント冒頭で「“助演”とは何か?」と尋ねられた登壇者たち。フィリップ・ンは「主役の目標をサポートすることが、助演の一番の仕事だと思います。ただ主演でも助演でも、やることは変わりません。役柄にはそれぞれ運命や命がありますから、なるべくキャラクターを生かして演じるだけです」と回答。チュー・パクホンは「主演でも助演でも、キャラクターを理解できていればうまい演技ができると思う」とフィリップ・ンの言葉に同意する。リー・カンションは「どんな役柄でも役者として自分の力を貢献すれば、映画はいい作品になります」と伝えた。
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「ラスト・ダンス」は、香港の葬儀業界を扱う物語。チュー・パクホンは「葬儀の儀式の練習が必要でした。専門家となるべく会話をして動きをまねし覚えました」と撮影を振り返り、「親しい関係ではない家族を演じましたので、共演者とはあえて食事に行かず、距離を保っていました」と明かす。また「基本的に自由度が高い撮影でした。撮影する前に監督とよくコミュニケーションを取っていたので、お互いに欲しいものを理解していてNGも少なかったんです」と述べた。
“大量監視社会”を描くサスペンス「黙視録」に出演したリー・カンションは「自分も他人を見るのが好きなんです。シンガポールで撮影したのですが、監視カメラがたくさんあって、絶対に犯罪はしちゃダメだだと思いました(笑)。『黙視録』では普通の映画と違い、監視カメラなどさまざまな種類のカメラを使っています」とコメント。また「シンガポールは暑かった。私は主役ではないのでよく休みがあって、プールで泳ぎました。楽しかったです」と笑顔を見せ、会場を沸かせた。
イベントでは「俳優として成功しましたが、有名になるまでは困難もありましたか?」という質問が投げかけられる。フィリップ・ンは「役者だけでなく、どんな業界の人でも困難はあると思う。今日の自分は過去の自分のおかげ。すべての困難に意味があると思います」と答え、「初めて映画の撮影に行ったとき、自分のミスでワイヤーで首を絞めてしまった。運がよくスタッフに助けてもらいましたが、気絶してしまいました。この経験でわかったことは、1つ目はアクション映画の撮影は危ないということ。2つ目はミスすることは考えずに、成功のイメージをしたほうがいいということです」と衝撃のエピソードを披露した。
チュー・パクホンは「一定の困難を乗り越え、成功の果実を味わうのは楽しいこと」と口にし、俳優の仕事を通して「たくさんの友達ができ、情熱を受け止め、この世界を知りました。失ったものはありません」と伝える。リー・カンションは「成功は自分にとって遠いことだと思う。成功していると、そのうちに失敗も来ると思うから怖いんです。自分はただの役者。スターではないと思っています」と謙虚に言葉を紡いだ。また「アクションシーンの撮影は痛いですか?」と尋ねられたフィリップ・ンは「ケガをしたらもちろん痛いです。でも痛みは瞬間ですが、映画は永遠です。ただケガをしたことは母親には知られたくありませんね」と茶目っ気たっぷりに回答する。
3月16日に行われた第18回アジア・フィルム・アワードの授賞式では、リー・カンションが助演男優賞に輝いた。
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