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同名の推理小説を原作にした本作は、他人の未来が見えるミステリアスな男性ジュヌと、30歳の誕生日にジュヌから「6時間後に死ぬ」と予言された女性ジョンユンを描いた物語。2人が予見された未来と運命に逆らうため、6時間後までに連続殺人犯を見つけ出そうとするさまが描かれる。ジェヒョンがジュヌを演じたほか、ジョンユンに「炎上ドライブ」の
本作のプロジェクトは、プロデューサーであるイ・ウンギョンが6年ほど前に高野から映画化の許可を取りスタートしたそう。しかしなかなか実現せず、数年経った頃、監督としてイ・ユンソクに白羽の矢が立った。当時のことをイ・ユンソクは「日本で18年ほど映像の仕事をしていたんですが、韓国に引き上げようと思っていたんです。そんなときに、イ・ウンギョンさんから『6時間後に君は死ぬ』の話を聞きました。原作と脚本を読んで、この本なら監督してみたいと思いました」と振り返る。高野は「イ・ウンギョンさんはとても信用できる方ですし、韓国映画のレベルの高さはよくわかっていたので信頼してお任せしていたんですが、期待以上に報われた感じがしています」と太鼓判を押す。また「犯人にたどり着く過程は原作通りなのか?」と問われると「過程は微妙に原作と違うんです。将棋に例えるなら詰み筋が違う。なので原作者が観ていても非常にハラハラしました。映画としてはこちらのほうが正解だと思います」と語った。
原作とは異なり韓国が舞台となっている本作。イ・ユンソクは「原作のコアな部分は変えず、運命に立ち向かう2人をそのまま描いています。ただ小説が発表されてから10年以上経っているということもあり、ローカライズするにあたって、現在の韓国や若い人を取り巻く環境についていろいろと調べました」と述べ、「自分が韓国に戻って感じたのは、競争が激しい社会の中で若い人が息苦しさを感じていたり、未来が見えない状況にあることだったんです。人は明日があればなんとかつらいことも耐えられると思うんですが、明日も見えない若者がいる。そういった人たちをこの作品に投影しようと思って作ったキャラクターがジュヌとジョンユンです」と説明した。
原作には登場しない「歯を食いしばって生きろ」というジョンユンの言葉がたびたび登場することに話が及ぶと、高野は「小説には登場しないんですが、自分の下積み時代が映画のヒロインに投影されていたんです。特にイ・ユンソクさんたちにはお伝えしていなかったことなので驚きました」と述べ、会場で涙している人に「私もこの映画を観て5回泣きました。ジョンユンが自分の苦しさを刑事に訴えかけるシーンに一番グッときました」と伝えた。
イベント中盤にはジェヒョンの印象をイ・ユンソクが語る場面も。「先入観がないまま顔合わせをしたんですが、そのときは歳相応の普通の青年という印象だったんです。ただ撮影に入ると、アイドルという厳しい世界でトップに君臨しているのでタフなところがあり、さらにタフなだけじゃなく優しい心を持っているということがわかりました。スタッフに対する接し方が素晴らしい。また撮影中にファンの方が集まることもあったんですが対応がとても紳士的でした。自分とジェヒョンは20歳ぐらい年齢が離れていますが、彼は尊敬できる人。いい人に出会えたなと思っています」と口にする。再タッグを願う声が飛ぶと「また出てもらいたいですが、冷静に考えると監督も俳優も選ばれる立場なので、自分もがんばらないと、ジェヒョンにたどり着けない(笑)。彼は今、軍隊に行っていますが、戻ってきたらめちゃくちゃいい作品に恵まれると思うんです。だから私もまた成長しないといけない。いずれ一緒に作品を撮ってみたいです」と願いを込めた。
「ジュヌが登場するシーンで一番苦労した場面は?」と尋ねられると、イ・ユンソクは「アクションシーンは体力的に厳しかったのではないかと思います。よくダンスができる人はアクションもうまいと言われますが、アクションと踊りでは体の使い方が違う。だからジェヒョンはアクション監督とクァク・シヤンさんとかなり練習していました。自分としてはアクションの美しさよりもジュヌの怒りを表現することが重要だと思っていたんですが、それには成功したと思っています。ファンの方はわかると思うんですが、ジェヒョンはそんなに感情を表に出す人ではないんです。でもアクションシーンではどんどんどんどん感情が表に出ていました」と回想した。
「6時間後に君は死ぬ」は5月16日より東京・シネマート新宿ほか全国で公開。第20回大阪アジアン映画祭は3月23日まで大阪・ABCホール、テアトル梅田、T・ジョイ梅田、大阪中之島美術館にて開催される。
韓国映画「6時間後に君は死ぬ」ティザー予告
第20回大阪アジアン映画祭(OAFF2025)
2025年3月14日(金)~23日(日)大阪府 ABCホール、テアトル梅田、T・ジョイ梅田、大阪中之島美術館
スペシャル・オープニング作品
- 愛の兵士 ※日本初上映
コンペティション部門
- バイクチェス ※アジア初上映
- バウンド・イン・ヘブン ※日本初上映
- 我が家の事 ※世界初上映
- 団地少女 ※日本初上映
- その人たちに会う旅路 ※海外初上映
- 朝の海、カモメは ※日本初上映
- ラスト・ソング・フォー・ユー ※日本初上映
- サバ ※日本初上映
- サイレント・シティ・ドライバー ※日本初上映
- トロフィー・ブライド ※日本初上映
- 私たちの話し方 ※日本初上映
- イェンとアイリー ※日本初上映
- 代々木ジョニーの憂鬱な放課後 ※世界初上映
特別注視部門
- 君と僕の5分 ※海外初上映
- そして大黒柱は…… ※日本初上映
- イケメン友だち ※日本初上映
- ブラインド・ラブ 失明 ※アジア初上映
- この場所 ※アジア初上映
- ヴィレッジ・ロックスターズ2 ※日本初上映
- ボクシングの日 ※海外初上映
- ヘンゼル:2枚の制服スカート ※日本初上映
- 愛に代わって、おしおきよ! ※日本初上映
- 屋上のレンピッカ ※アジア初上映
- 恐るべき自動運転 ※海外初上映
- 春二十三 ※日本初上映
- スズキ ※日本初上映
- 洗浄 ※日本初上映
インディ・フォーラム部門
- Good Luck
- 蒸発 ※日本初上映
- よそ者の会 ※「爽子の衝動」と併映
- レイニーブルー ※世界初上映
- また逢いましょう ※世界初上映
- 素敵すぎて素敵すぎて素敵すぎる ※世界初上映
- 爽子の衝動 ※「よそ者の会」と併映
- 蔵のある街 ※世界初上映
- V. MARIA ※世界初上映
- 桐島です ※世界初上映
- 天使の集まる島 ※世界初上映
- だからなに ※世界初上映
- サラバ、さらんへ、サラバ ※日本初上映
- 街に溶ける ※世界初上映
- To Be A Woman ※世界初上映
特集企画<タイ・シネマ・カレイドスコープ 2025>
- Lahn Mah(原題)
- 青春 2001 ※日本初上映
- ムエタイ・ハッスル ※日本初上映
- いばらの楽園 ※日本初上映
- タクリー・ジェネシス ※日本初上映
- 団地少女 ※コンペティション部門にも入選
- 私たちの愛しい旅路 ※海外初上映
特集企画<台湾:電影ルネッサンス 2025>
- 破浪男女 ※日本初上映
- 鬼才の道 ※日本初上映
- 我が家の事 ※コンペティション部門にも入選
- イェンとアイリー ※コンペティション部門にも入選
- ブラインド・ラブ 失明 ※特別注視部門にも入選
- 晩風 ※海外初上映
- 寂しい猫とカップケーキ ※世界初上映
特集企画<Special Focus on Hong Kong 2025>
- All Shall Be Well(英題)※日本初上映
- ラスト・ダンス <ディレクターズカット> ※世界初上映
- ラスト・ソング・フォー・ユー ※コンペティション部門にも入選
- 私たちの話し方 ※コンペティション部門にも入選
- 眩光 ※日本初上映
特別招待作品部門
- PAGTATAG!ザ・ドキュメンタリー ※日本初上映
- 6時間後に君は死ぬ ※日本初上映
芳泉文化財団協賛企画《映像研究助成》
- 真アジ ※世界初上映
- 不完全なわたし ※世界初上映
- 相談
- ヤキシムシズ ※世界初上映
- TEN EASY PIECES ※世界初上映
泉文化財団協賛企画《映像研究表彰》
- 金管五重奏の為の喇叭吹きの憂鬱
- 折にふれて
- 季節のない愛
特別上映 《VIPO Film Award の成果》
- 蒙古馬を殺す ※日本初上映
クロージング作品
- 桐島です ※インディ・フォーラム部門にも入選
クロックワークス|アジアエンタメ情報 @klockworxasia
大阪アジアン映画祭にて、#ジェヒョン(#NCT)主演映画『#6時間後に君は死ぬ』が日本で初上映となり、イ・ユンソク監督と原作者の高野和明さんが登壇いただきました! https://t.co/dWakDClEFs https://t.co/PnP4H7Ue1K