俳優の
同作では、小松暢と
妻夫木が演じるのは、戦時中に嵩が所属する小倉連隊の上等兵・八木信之介。軍隊になじめない嵩を気にかけ、折に触れて助け舟を出す人物だ。戦後に嵩と思わぬ再会を果たし、のぶと嵩の人生に大きな影響を与える。
連続テレビ小説初出演の妻夫木は「念願叶ってようやく出演できることに、喜びを感じております。そして、その作品がこの『あんぱん』ということがまたとても幸せなことです」と心境を明かす。自身の役どころについては「一見厳しくも見えますが、冷静に繊細に物事を見つめ、本質を見抜く人。邪念なく嵩をみつめ、嵩のもつ清らかな心を大事に支えていけたらいいなぁと思っています」と語った。制作統括の倉崎憲から届いたコメントは後掲する。
「あんぱん」は3月31日にNHK総合ほかで放送スタート。
妻夫木聡 コメント
朝ドラに出演することはすべての役者にとっての目標だと思っております。念願叶ってようやく出演できることに、喜びを感じております。そして、その作品がこの「あんぱん」ということがまたとても幸せなことです。初めて台本を読んだとき、胸がキューッとなりました。温かくて、時には厳しくて、大きな愛で包んでくれるこの作品は、きっと見てくれた方々の心にぽっと明かりを灯してくれると確信しています。
私が演じる八木信之介は、一見厳しくも見えますが、冷静に繊細に物事を見つめ、本質を見抜く人。邪念なく嵩をみつめ、嵩のもつ清らかな心を大事に支えていけたらいいなぁと思っています。
どんな時代でも簡単には生きられない世の中。だけど、忘れちゃいけない思いがある。思いやりの心。この朝ドラは希望の話です。そんなすてきな「あんぱん」の物語を、最後まで精いっぱい、心を込めて演じたいと思います。
やなせたかしについて
やはりアンパンマンの印象がとても強いです。子どもたちと共に、アンパンマンミュージアムには何度も足を運ばせていただいています。何のために生きるのか、人間にとって最大のテーマです。それを優しく強く心に投げかけてくれるのがアンパンマンだと思っています。
個人的には、正義と悪の心を持ってしまったロールパンナちゃんが好きです。自分の運命に翻弄されつつも、正しく生きようとするその姿は、まさに人間そのもの。ロールパンナちゃんのように強くありたいといつも思わされます。
高知県について
初めて仕事で高知に行ったときに食べたカツオの藁焼きがとてもおいしくて、改めて旅行しに行ったいい思い出があります。それ以来、よくカツオの藁焼きを取り寄せては家で楽しませてもらっています。
倉崎憲(制作統括)コメント
長年の念願が叶いました。まだ新人の時、初めて演出したラジオドラマに主演で妻夫木さんにご出演していただいて以降、いつか次は連ドラでご一緒できる日を夢見ていました。一昨年の秋、ロサンゼルスで久々の再会を果たし、その場でご本人に「あんぱん」に出ていただきたいとありったけの思いをお伝えしました。
妻夫木さんに演じていただく八木信之介役は、戦地で嵩と出会い、戦後も長きに渡ってのぶと嵩に大きな影響を与えていくことになる人物です。厳しくもありながら、詩や文学を愛する一面も持ち、人間の本質と時代の流れを見抜き、嵩の詩を書く才能にも気付いて大きな流れを作っていくようになります。八木の登場でどのような物語の展開になっていくのか、楽しみにご覧いただけますと幸いです。
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