大阪アジアン映画祭のラインナップ67作品発表、「代々木ジョニー」やトム・リン監督作など

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第20回大阪アジアン映画祭(OAFF2025)の全ラインナップが発表。18の国と地域から67作品が集まり、世界初上映19本・海外初上映6本・アジア初上映4本・日本初上映31本が含まれている。

「代々木ジョニーの憂鬱な放課後」場面写真 ©︎「代々木ジョニーの憂鬱な放課後」製作委員会

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「第20回大阪アジアン映画祭(OAFF2025)」キービジュアル

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「大阪発。日本全国、そしてアジアへ!」をテーマに、今年で20回目の節目を迎える同映画祭。先ごろ第1弾ラインナップが発表されていた。

「バウンド・イン・ヘブン」場面写真

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「団地少女」場面写真 ©︎2025 GDH 559 CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED

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「イェンとアイリー」場面写真 ©︎Bering Pictures

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このたび明らかになったコンペティション部門には、婚約者にフェイ・ウォンのライブチケットを取り上げられた女性の純愛を描く中国映画「バウンド・イン・ヘブン」、同じ団地に住む仲良しの女子高生の絆を描くタイ映画「団地少女」、足の不自由な母との暮らしを通してバングラデシュの現在を描いた「サバ」、孤独な男が霊柩車の運転手になるさまをつづったモンゴル映画「サイレント・シティ・ドライバー」などがラインナップ。さらに母と娘の運命を主軸にしたトム・リンの新作「イェンとアイリー」、風変わりな高校生男子が繰り広げる青春ストーリー「代々木ジョニーの憂鬱な放課後」も並んだ。

「Good Luck」場面写真 ©︎別府短編映画制作実行委員会

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「また逢いましょう」場面写真 ©︎Julia/Omuro

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「V. MARIA」場面写真

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斬新で挑戦的な作品を紹介するインディ・フォーラム部門には9作品が選出。足立紳の監督作「Good Luck」、失踪者と残された人々の心の葛藤や和解の道のりを映すドキュメンタリー「蒸発」、俳優の柳明日菜が監督し、笠兼三高良健吾小沢まゆもキャストとして参加した群像劇「レイニーブルー」が上映される。さらに西田宣善が監督を務め、大西礼芳カトウシンスケが共演した「また逢いましょう」もスクリーンに。戸田彬弘の監督最新作として古澤メイ間瀬英正が参加した「爽子の衝動」、岡山・倉敷を舞台に山時聡真中島瑠菜が主演した青春作品「蔵のある街」、菊地姫奈が初の映画単独主演を務めた「V. MARIA」も選ばれた。

「PAGTATAG!ザ・ドキュメンタリー」場面写真 ©︎1Z ENTERTAINMENT, FIRSTLIGHT STUDIOS

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「6時間後に君は死ぬ」©︎2024, Mystery Pictures, ALL RIGHTS RESERVED

「6時間後に君は死ぬ」©︎2024, Mystery Pictures, ALL RIGHTS RESERVED[拡大]

特別招待作品には、フィリピンのPOPグループ・SB19のワールドツアーに密着した「PAGTATAG!ザ・ドキュメンタリー」が。さらに推理作家・高野和明の同名小説を韓国で映画化し、NCTのジェヒョンが初主演を果たした「6時間後に君は死ぬ」も観ることができる。そのほかのラインナップや、映画祭プログラミング・ディレクターの暉峻創三のコメントを後掲している。

第20回大阪アジアン映画祭は、3月14日から23日まで大阪・ABCホール、テアトル梅田、T・ジョイ梅田、大阪中之島美術館にて開催。作品上映にあわせて上映作品のポスター展や映画ワークショップ、字幕翻訳講座など各種イベントも行われる。なおチケットは3月6日より順次販売。上映スケジュールは公式サイトを確認してほしい。

第20回大阪アジアン映画祭(OAFF2025)

2025年3月14日(金)~23日(日)大阪府 ABCホール、テアトル梅田、T・ジョイ梅田、大阪中之島美術館

スペシャル・オープニング作品

  • 愛の兵士 ※日本初上映

コンペティション部門

  • バイクチェス ※アジア初上映
  • バウンド・イン・ヘブン ※日本初上映
  • 我が家の事 ※世界初上映
  • 団地少女 ※日本初上映
  • その人たちに会う旅路 ※海外初上映
  • 朝の海、カモメは ※日本初上映
  • ラスト・ソング・フォー・ユー ※日本初上映
  • サバ ※日本初上映
  • サイレント・シティ・ドライバー ※日本初上映
  • トロフィー・ブライド ※日本初上映
  • 私たちの話し方 ※日本初上映
  • イェンとアイリー ※日本初上映
  • 代々木ジョニーの憂鬱な放課後 ※世界初上映

特別注視部門

  • 君と僕の5分 ※海外初上映
  • そして大黒柱は…… ※日本初上映
  • イケメン友だち ※日本初上映
  • ブラインド・ラブ 失明 ※アジア初上映
  • この場所 ※アジア初上映
  • ヴィレッジ・ロックスターズ2 ※日本初上映
  • ボクシングの日 ※海外初上映
  • ヘンゼル:2枚の制服スカート ※日本初上映
  • 愛に代わって、おしおきよ! ※日本初上映
  • 屋上のレンピッカ ※アジア初上映
  • 恐るべき自動運転 ※海外初上映
  • 春二十三 ※日本初上映
  • スズキ ※日本初上映
  • 洗浄 ※日本初上映

インディ・フォーラム部門

  • Good Luck
  • 蒸発 ※日本初上映
  • よそ者の会 ※「爽子の衝動」と併映
  • レイニーブルー ※世界初上映
  • また逢いましょう ※世界初上映
  • 素敵すぎて素敵すぎて素敵すぎる ※世界初上映
  • 爽子の衝動 ※「よそ者の会」と併映
  • 蔵のある街 ※世界初上映
  • V. MARIA ※世界初上映
  • 桐島です ※世界初上映
  • 天使の集まる島 ※世界初上映
  • だからなに ※世界初上映
  • サラバ、さらんへ、サラバ ※日本初上映
  • 街に溶ける ※世界初上映
  • To Be A Woman ※世界初上映

特集企画<タイ・シネマ・カレイドスコープ 2025>

  • Lahn Mah(原題)
  • 青春 2001 ※日本初上映
  • ムエタイ・ハッスル ※日本初上映
  • いばらの楽園 ※日本初上映
  • タクリー・ジェネシス ※日本初上映
  • 団地少女 ※コンペティション部門にも入選
  • 私たちの愛しい旅路 ※海外初上映

特集企画<台湾:電影ルネッサンス 2025>

  • 破浪男女 ※日本初上映
  • 鬼才の道 ※日本初上映
  • 我が家の事 ※コンペティション部門にも入選
  • イェンとアイリー ※コンペティション部門にも入選
  • ブラインド・ラブ 失明 ※特別注視部門にも入選
  • 晩風 ※海外初上映
  • 寂しい猫とカップケーキ ※世界初上映

特集企画<Special Focus on Hong Kong 2025>

  • All Shall Be Well(英題)※日本初上映
  • ラスト・ダンス <ディレクターズカット> ※世界初上映
  • ラスト・ソング・フォー・ユー ※コンペティション部門にも入選
  • 私たちの話し方 ※コンペティション部門にも入選
  • 眩光 ※日本初上映

特別招待作品部門

  • PAGTATAG!ザ・ドキュメンタリー ※日本初上映
  • 6時間後に君は死ぬ ※日本初上映

芳泉文化財団協賛企画《映像研究助成》

  • 真アジ ※世界初上映
  • 不完全なわたし ※世界初上映
  • 相談
  • ヤキシムシズ ※世界初上映
  • TEN EASY PIECES ※世界初上映

泉文化財団協賛企画《映像研究表彰》

  • 金管五重奏の為の喇叭吹きの憂鬱
  • 折にふれて
  • 季節のない愛

特別上映 《VIPO Film Award の成果》

  • 蒙古馬を殺す ※日本初上映

クロージング作品

  • 桐島です ※インディ・フォーラム部門にも入選

暉峻創三 コメント

記念すべき第20回にふさわしい、豪華ラインナップが実現しました。過去回の大阪アジアン映画祭に入選した数多くの監督たちが、その最新、最高の新作を出品。そのなかには、かつて短編作家として入選した監督による長編デビュー作の、コンペ部門における世界初上映、海外初上映も含まれます(「我が家の事」「その人たちに会う旅路」)。一方で、アジア映画と世界の未来を照らし出す新トレンドにも要注目。主に新鋭の作品が揃う場だったインディ・フォーラム部門では、既に業界で名声を築いた監督が敢えてインディな座組で自由闊達な表現を実現した傑作が複数入選。また全部門・特集にわたって、既成の男女の性役割・関係性にとらわれない新しいあり方を示唆した作品が並んでいます。

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