豊田利晃の「次元を超える」オランダで世界初上映、「この映画が最後のつもりで」

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窪塚洋介松田龍平がダブル主演を務めた映画「次元を超える」が、オランダ現地時間2月1日に第54回ロッテルダム国際映画祭のHarbour部門にて世界初上映され、監督の豊田利晃がQ&Aに参加した。

豊田利晃

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「次元を超える TRANSCENDING DIMENSIONS」ビジュアル

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豊田が手がける「狼蘇山」シリーズの新章にあたる本作では、舞台を宇宙まで広げ、時空を超越するような壮大でSF要素のある物語がつづられる。物語の軸になる千日回峰行者を窪塚、街の精神的なバランスを保つ「狼」と呼ばれる謎の男を松田が演じた。

「次元を超える」ワールドプレミアの様子

「次元を超える」ワールドプレミアの様子[拡大]

本作は観客の関心が高く、ワールドプレミアのチケットは早々にソールドアウトとなっていた。上映後の舞台に登壇した豊田は、近年手がけている短編作品群との関連性について「同じ神社で撮影しただけで、そんなに関連性はありません」と述べ、「『狼煙が呼ぶ』は2019年に家で祖父の拳銃が見つかったことへのレスポンス、その後コロナがあり『破壊の日』を制作しました。そして、政府や社会のコロナ対応に対して『全員切腹』を作り、その流れの先に今回の映画があります。ただし、今回は長編映画であるため、社会への直接的なレスポンスというよりもっと別の視点を持って作りました」と語る。

「次元を超える」ワールドプレミア後のQ&Aに登壇した豊田利晃(右)

「次元を超える」ワールドプレミア後のQ&Aに登壇した豊田利晃(右)[拡大]

観客から「あなた自身も次元を超えたことはありますか?」と質問された豊田は、「この映画を作ったことがたぶん“次元を超える”ことになったんじゃないかな? なぜなら、この映画のあとに次の映画のことが考えられないから」と回答。続けて「もしこの映画が日本で大ヒットしたら次の映画を作ります(笑)。でも今までそんな気持ちになったことはなくて、いつも次の映画を作りたいと常に思っていたので、その気持ちが消えたことで僕は次元を超えたんじゃないかなと。あとはこの映画が最後のつもりでキャストたちを集めたので、次をそんなにすぐ作ることは許されないんじゃないかな」と本作に懸けた思いを明かした。

「次元を超える」は、日本で2025年内の公開を予定している。キャストには芋生悠、東出昌大、千原ジュニア、渋川清彦も名を連ねた。

豊田利晃 コメント

ロッテルダムから始まった次元を超える旅が、どんなエンドマークを迎えるのか、僕の想像を超えている。

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