映画「
本作は、朝倉未来の自伝「路上の伝説」にインスパイアされた不良バトル映画。少年院で知り合い親友となったイクトとリョーマが、格闘技イベント・ブレイキングダウン出場の夢を追う中で、予期せぬ抗争に巻き込まれていくさまが描かれる。木下と吉澤がイクトとリョーマにそれぞれ扮した。
吉澤は「今日をとても楽しみにしていました。上映直後の皆さんの表情を見ることができてうれしいです」と笑顔を見せ、木下は「以下同文です!」と発言して一同を笑わせる。初めて挑んだアクションについての印象を聞かれると、木下は「“初めて感”が出るのが嫌だったので、話し合いながら作っていきました」と回想。イクトに対抗心を燃やす不良・吉祥丸盾役の久遠は、そんな彼について「役に入った瞬間のオーラがすごい。こっちもスイッチが入りやすかったです」と称賛した。
吉澤もアクション経験がなかったと言い、「(仲野)温くんに支えられていました。でも試合中は怖くて……。終わったあとは優しくしてくれましたが(笑)」と述懐する。対して不良軍団を仕切るNo.2・井坂公介役の仲野は「その場でアクションを付けていただいて。もうただの殴り合いでしたよね。合法的にイケメンをボコボコにできるんだなと(笑)」とジョークを交えてコメント。溝口が「2人に因縁があるんだったらブレイキングダウンで闘うのはどう?」と提案すると、2人は「それは怖いです!」と顔を見合わせた。
吉祥丸軍団に所属するタケ役の中山は、撮影時のエピソードを求められると「アクション部の方々の“受け”がとてもうまくて、『最強だわ』と強くなった気持ちになりました」と振り返る。吉祥丸軍団の一員・ギンジ役の真田が「アクションが終わったあとに温くんがグータッチをしてくれたんです。『お兄ちゃん』って感じ」と述べると、仲野は「喧嘩スタイルが超カッコよくて、思わずしちゃいました」と彼に目線を送った。
イクトに因縁を付ける安倍健太役のカルマは、せーや扮する吉祥丸軍団のムードメーカー・シケモクが投げ飛ばされるシーンを気に入っているそうで「ふわっと撮影の疲れが吹き飛ぶんです。何度でも飛んでほしい」と回答。実際はスタントマンが演技を行ったそうで、せーやが「本当は飛んでみたかったんですが……」と悔しがると、カルマは「最後まで本人がやるように言ったんですが(笑)」と打ち明ける。さらにカルマは「衣装合わせのタイミングで、練習用にバタフライナイフをいただいたんです。『外では練習しないでね』と言われてなければ、公園で練習するところだった……」と告白した。
リョーマの中学時代の同級生・玉木由希奈役の加藤は「監督がモニターを持って、ずっとリングの横でお芝居を付けられていたんです。20代くらいの私たちにも対等に向き合ってくださるんだと。こんなにも熱量を持った監督は見たことがない」と述べ、「仕事なんで……」と三池を照れさせる。由希奈の親友・早川七海役の田中は、加藤との共演について聞かれると「女性陣が2人だけだったので心強かったです。たわいもない話ばっかりしてましたね」と思い返した。
2月にロッテルダム映画祭での上映も決定している本作。三池は「海外にはコアなファンもいてくれる。ヨーロッパからたくさんの人が集まりますから、『SHOGUN 将軍』のように世界へつながっていく最初の一歩にしたいですね」と意気込んだ。
「BLUE FIGHT ~蒼き若者たちのブレイキングダウン~」は全国で公開中。
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ナツメ @nuts_me_g
「BLUE FIGHT」木下暖日は役に入るとオーラすごい、吉澤要人は仲野温のサポートに感謝 - 映画ナタリー https://t.co/2DHAb1HTxU