アニメーション映画「They Shot the Piano Player(原題)」が「ボサノヴァ~撃たれたピアニスト」の邦題で、4月11日から東京・ヒューマントラストシネマ渋谷、kino cinéma新宿ほか全国で順次公開される。
本作は「チコとリタ」で第84回アカデミー賞長編アニメーション賞にノミネートされた映画監督の
米ニューヨークの音楽ジャーナリストであるジェフ・ハリスは、1950年代に起こったボサノヴァのムーブメントについて調べるため、ブラジル・リオデジャネイロを訪れた。そこで彼は、ボサノヴァのヒットに重要な役割を果たしたとされるテノーリオの存在を知る。その足跡を辿ると、彼はブエノスアイレスでのツアー中に謎の失踪を遂げていた。テノーリオをめぐるハリスの旅を通じ、次第に創造的な自由が失われていくラテンアメリカの不都合な真実が明かされていく。
語り部となるハリスの声は、自身もジャズピアニストである
トルエバは「生身のアーティストとしてのテノーリオ・ジュニオルを描くにはアニメーションこそが最適だった」とコメント。ポスタービジュアルにはマリスカルによるビビッドな色彩表現によってピアノに向き合うテノーリオが描かれた。YouTubeで公開されたティザー予告では、音楽に合わせて踊る人々や演奏するテノーリオとバンドが映し出され、暗闇から一発の銃声が聞こえるラストで締めくくられている。
配給は2ミーターテインメントとゴンゾが共同で担当。なお本作のタイトルは、トルエバが敬愛するフランソワ・トリュフォーが監督した映画「ピアニストを撃て」からインスパイアされており、日本版ポスターでもオマージュが捧げられた。なお本作は、3月15日から開催される第3回新潟国際アニメーション映画祭の長編コンペティション部門にノミネートされている。
ボサノヴァ歌手の
小野リサ コメント
Tenorio Junior さんは親しい友人の尊敬するピアニストでした。
アニメーションで綴られていますRio de Janeiro、New York の風景は、時折流れる素敵な生演奏のサウンドとともに特別な雰囲気を醸し出しています。音楽に耳を傾けると、不思議と見覚えのある家の佇まいと街並みに私を連れて行ってくれ、懐かしい気持ちになりました。
生きていたらきっとお会いすることの出来たTenorioさんのご冥福を心からお祈り致します。
當間ローズ コメント
MPBやボッサ、ブラジリアン音楽を作って来たレジェンド達の「生」の肉声がアニメーションに合わせて聴ける事に鳥肌! レジェンド達は才能に満ち溢れた1人の天才ピアニストの生き様と彼の音楽への一途な想いを語ります。この映画は、胸が熱くなる程の敬意を込めたブラジリアン音楽へのラブレターです。貴重な歴史の一部を是非ご覧ください!
ティグレ @Masked_Tigre
アニメ映画「ボサノヴァ~撃たれたピアニスト」4月公開、失踪したピアニストをめぐる旅(予告あり / コメントあり) https://t.co/GBvXqqmnzT