ルーマニアが舞台の映画「
同作は、ルーマニア・モルドヴァ地方の静かな村に駐在する中年警察官イリエが主人公のサスペンス。ある日惨殺死体が発見されたことをきっかけに、彼がその村の闇を次々と目の当たりにする様子が描かれる。
オルタナティブポスターは、アニメーション作家・イラストレーターの若林萌が手がけたもの。若林は「争いの痕跡を雄鶏がちょっと引いた眼差しで見つめる様子を『おかしみ』を持って描こうと思いました」とつづった。
同作を鑑賞した映画監督・
「おんどりの鳴く前に」は、1月24日より東京・新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町、アップリンク吉祥寺、京都・京都シネマほか全国で順次ロードショー。
※吉田恵輔の吉はつちよしが正式表記
映画「おんどりの鳴く前に」予告編
若林萌 コメント
たびたび登場する雄鶏が作品に独特なリズムを生み出しているのが印象的でした。人々が争っても自然や動物はそこで普通に暮らしているのです。彼の存在によって人間たちのやり取りが何だか虚しく見えた気がしました。イラストにする際、争いの痕跡を雄鶏がちょっと引いた眼差しで見つめる様子を「おかしみ」を持って描こうと思いました。
吉田恵輔(映画監督)コメント
平凡な日常を変える事に、小さな勇気を出す事に、こんなにもバタバタとみっともない……。
なんて愛おしく人間らしいんだ。
筒井真理子(俳優)コメント
パウル・ネゴエスク監督は、“匙加減”が絶妙である。
冒頭、敢えて感情移入しづらい主人公を描き、時間経過ととも私たちを引き込んでいく。
緊張感のあるカメラがひとたびパンすると、映像の中には情報が徐々にさり気なく映し込まれていく。
コーエン兄弟の「ブラッド・シンプル」を彷彿させ、これからが楽しみな監督だ。
光石研(俳優)コメント
平凡な日常が、徐々にずれ始め、衝撃的なラスト。至るところにコミカルさもあって。いゃ~、こうゆうの好きだわ~。俳優さん、みなさん良かった! 主演のユリアンさん、背中が最高! 芝居も最高! いゃ~、こうゆうのやりたいわ~。
済東鉄腸(ルーマニア語小説家)コメント
社会と個人の倫理が衝突する様を、現代のルーマニア映画は描き続けてきた。
「おんどりの鳴く前に」も、正にその系譜にある作品だ。
警察官として生きるか、それとも1人の人間として生きるか。
この葛藤の果てにある血生臭さ、そして圧倒的な虚無感。
これだよ、これが俺の好きなルーマニア映画なんだ。
映画「おんどりの鳴く前に」予告編
パウル・ネゴエスクの映画作品
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1/24~ 全国順次ロードショーですよ https://t.co/DyP9SYIkuZ