豊田ルナが現代社会の闇を探る青春サスペンスで映画初主演、共演は平野宏周

豊田ルナが主演し、平野宏周が共演する映画「シーシュポスたちのまなざし」が2025年に全国で公開される。

本作は「いじめ」「SNSによる風評被害」などの社会的テーマを題材にした青春サスペンス。主人公は大学の授業のために、高校時代に起きた事件のドキュメンタリーを制作する黒田真優だ。それは男性教諭である新田が、男子生徒・野島へ不適切な性的行為をした不祥事だった。真優が好意を抱いていた野島は、その騒動で巻き起こった週刊誌の記事やSNSの投稿などを理由に、学校に来なくなり、普通の生活を送ることもできなくなっていた。そんな今の社会に警鐘を鳴らす作品を目指すつもりの真優だったが、取材を進めるにつれ、事件を掘り起こすことが地域から歓迎されていないと肌で感じ始める。そして自分の苦い青春の思い出をさかのぼりながら、隠された過去の事実に遭遇していく。

「ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA」の豊田が真優役で映画初主演。彼女と一緒にドキュメンタリーを制作する同級生の原口健斗に「ウルトラマンZ」「妖獣奇譚 ニンジャVSシャーク」の平野が扮した。このほか高岡優、山下航平、染野有来が出演。監督・脚本は井上博貴が担当する。

豊田は「真優ちゃんは真面目で責任感のある、よくも悪くも“普通”の大学生です。そんな真優ちゃんが、自分の過去や、出来事たちに向き合い、葛藤し、成長していくさまを沢山の皆様に観ていただけたらと思っています」、平野は「僕自身も話が進んでいくに連れて、言葉にするのが難しい感情になりました。今の情報社会だからこそ考えさせられる作品になっていると思います」とコメント。井上は「事件を追っていく学生たちと共に、物事を単純化しすぎなければ、『知ることができる事情、見える真実』があるということを感じて頂けたらと思います」とつづっている。

明日12月14日13時には、映画の公開拡大および海外映画祭への出品を目標にしたクラウドファンディングがMotion Galleryにて始動。リターンとして、出演者の直筆サイン入りグッズや、舞台挨拶付き完成披露試写会への招待が用意された。目標金額は300万円。募集期間は3月14日までとなる。

豊田ルナ コメント

この度、映画「シーシュポスたちのまなざし」の公開が決定いたしました。主演の黒田真優を演じました、豊田ルナです。真優ちゃんは真面目で責任感のある、よくも悪くも“普通”の大学生です。そんな真優ちゃんが、自分の過去や、出来事たちに向き合い、葛藤し、成長していくさまを沢山の皆様に観ていただけたらと思っています。映画「シーシュポスたちのまなざし」ぜひご覧ください！

平野宏周 コメント

原口役で出演させていただきます平野宏周です。
SNSに書かれてることは真実なのか。誰かを想うその気持ちは先入観が入っているのではないのか。
そんな情報社会の難しさを大学生が真っ向からぶつかっています。
僕自身も話が進んでいくに連れて、言葉にするのが難しい感情になりました。
今の情報社会だからこそ考えさせられる作品になっていると思います。
是非劇場でご覧いただけたら嬉しいです。

井上博貴（監督・脚本）コメント

SNSなどで世論を操作できてしまう現代において、定着した悪い印象を払拭できずに不遇に甘んじている人達は少なくなく、同時に世論が一気に傾いてしまった中では少数派の意見が許容されない風潮もあり、物事の複雑さは軽視され、真実に関心が及ばなくなっていくー。
事実と違う印象や情報でニュース報道され、SNSなどで拡散された事件の当事者たちが自ら、誹謗中傷の苦しみに耐えられず、自らSNSを使って真実の詳細を拡散する行動を目にすることがあって関心を持って見ていると、軽視されてしまう複雑な物事にこそ真実があるのだと思いました。
そんなことを目にする中で着想した本作は、そんな風潮の社会に追いやられてしまった登場人物を、学生たちがドキュメンタリー作品のテーマの対象として追っていくストーリーになります。事件を追っていく学生たちと共に、物事を単純化しすぎなければ、「知ることができる事情、見える真実」があるということを感じて頂けたらと思います。

※高岡優の高は、はしごだかが正式表記