第33回日本映画批評家大賞の授賞式が本日5月22日に東京・東京国際フォーラムで開催され、作品賞に選ばれた「
日本映画批評家大賞は、現役の映画批評家が映画のプロフェッショナルとして、2023年公開作の中から選考したもの。本年度は17賞19組に授与された。
終戦直後の闇市が舞台の「ほかげ」は、絶望と闇を抱えたまま混沌の中で生きる人々の姿を描いた物語。趣里が戦争で家族を失い、焼け残った居酒屋で体を売って生きる女に扮し、森山未來、塚尾桜雅、河野宏紀、利重剛、大森立嗣が共演に名を連ねた。
トロフィーを手にして、マイクの前に立った塚本は「『ほかげ』の上映は、2023年11月25日から今日までずっと続いていました。一区切りのタイミングで素晴らしい賞をいただけて幸せな気持ちです」と挨拶し、「『野火』という映画を作ったときは、日本が戦争に近付いているんじゃないかという焦りがありました。半ば絶望的な気持ちで、叫びを上げるように作ったのがその次の『斬、』」と近作に込めた思いを伝える。そして「今は世界がとっても心配な状況になってきた。『ほかげ』は、この映画に出てくる少年の未来が恐ろしいことにならないようにと、祈りの思いで作りました」とコメント。このたびその祈りが届き、受賞に至ったことを喜んだ。
※塚本晋也の塚は旧字体が正式表記
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塚本晋也の映画作品
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北田雅也 @kitadamasaya
音響演出で参加させていただいた
映画「ほかげ」
が日本映画批評家大賞の作品賞に輝きました
映画の持つメッセージ性に焦点が当たりがちですが
アーティスティックな映像と人間の普遍的なドラマ作品として感動できる作品です
チャンスがあればぜひ御覧になっていただきたい作品です https://t.co/XqK4edtjcs