マッツ・ミケルセン、ノーマン・リーダス、小島秀夫がそろい踏み!大阪コミコン閉幕
2024年5月6日 13:05
6 映画ナタリー編集部
「大阪コミックコンベンション2024(大阪コミコン2024)」が、昨日5月5日に大阪・インテックス大阪で閉幕。3日間で6万1828人の来場者を記録した本祭典のフィナーレを飾るステージに、各国から来日したゲストが登場した。
大阪コミコンは海外の俳優やアーティストとのコミュニケーション、映画で使用された小道具や衣装の展示・撮影、コスプレイヤーの交流の場などを設けてきたポップカルチャーの祭典。最終日最初のセレブステージには、「DUNE/デューン 砂の惑星」「ワイルド・スピード/ファイヤーブースト」「アクアマン」などで知られるジェイソン・モモアが登場した。彼が「やっと日本に来られてとてもうれしいです! ひょっとしたらまたクリスマスにも会えるかもよ」と再来日を匂わせると、場内は大興奮の状態に。
ファンからの質問コーナーにて「ヴィラン(悪役)とヒーローどっちが楽しいか?」と問われると、モモアは「ヴィランのほうがよっぽど楽しいです。ヴィランでも自分自身が好きになってしまうような悪役がいいです。『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』 のダンテなんかは大好きな役です。考えがねじ曲がっていたりしていて演じるのがとても楽しい役でした。スーパーマンみたいな善人は私には合わないですね」と笑い、「もう1度演じたい役は『DUNE/デューン 砂の惑星』のダンカンとさっきのダンテですね。実は製作中の作品の役がとてもいいのですが、まだ今は言えないので、楽しみにしていてくださいね。悪い奴を演じていますから!」と期待を煽った。また「アクアマン/失われた王国」の話題になると、「もしまだ観ていない人がいたらすぐにこの会場から出て行ってください(笑)」と述べ、「今回は父であり夫であり息子である役だったのでキャラクターのいろいろな面を見せられる演技ができてとても楽しかったです。兄弟役のパトリック・ウィルソンとの共演もすごくよかった。アクアマンというキャラクターはほかにはない独特のものなので、演じられて本当にラッキーだったと思います」と伝えた。
続いてセレブステージに現れたのは「ロボコップ」などで知られるピーター・ウェラー。難解とも言われている主演作「裸のランチ」に話が及ぶと「原作も非常に注目された本でしたが、倫理や道徳についてのファンタジー作品です。ただそのまま映画化すると非常に大きな予算が必要になるので、普通ならアニメーションでしか映像化は無理と言われていました。でもデヴィッド・クローネンバーグ監督は、原作者ウィリアム・バロウズがどういう経緯でなぜこの小説を書いたかということを映像化したのです」と回想し、「私自身もバロウズの本を読んだり、彼に直接会ったりして彼自身を理解しようとして役作りをしました。さらに三島由紀夫やチャールズ・ディケンズも研究して小説家というものへの理解に注力しました」と振り返った。
そして2023年の大阪コミコン、東京コミコンに続き3回連続でイベント参加となったマッツ・ミケルセンもステージを開催。MCから「実はノーマン・リーダスさんがこの場に駆け付けてくれました!」というサプライズがアナウンスされると「ギャー!!!」という悲鳴にも似た声援が巻き起こった。2人が参加したビデオゲーム「DEATH STRANDING」を手がけた小島秀夫も登場し3ショットを披露。小島が「3人そろうのはゲームの最後のシーンを撮影した2018年以来でうれしいです」と喜ぶと、ミケルセンも「私も同じ気持ちです。2人ずつでは会っていますが3人で会うのは本当に久しぶりなので、とても懐かしい気持ちでいっぱいです」と語った。
そのほかの小島のゲームへの出演も興味があるか尋ねられたミケルセンは「もちろん!」と回答し、「できればゾンビになったり、飛び回りながらカンフーを使ったりするような役をやりたいです」とコメント。これに小島が「そのうちゲームじゃなくて映画もやると思うし」とサラッと話すと、ミケルセンは「ぜひ僕にオファーして!」と呼びかけた。またファンから役に入り込む方法を聞かれると「毎回異なります。まず1番大事なのは脚本、ストーリー。次に監督と話をする。そうやって役柄にたどり着いて自分なりに役作りをして監督に確認する。そして監督からフィードバックをもらってキャラクターを完成させていく。私はそういう方法を取っています」と紹介する。
グランドフィナーレにはモモア、ウェラー、ミケルセン、リーダスに加え、C.B.セブルスキー、テムエラ・モリソン、ダニエル・ローガン、ジョー・フラニガン、ソフィア・ディ・マルティーノ、トム・ヒドルストン、トーマス・F・ウィルソン、クリストファー・ロイドらが出席。東京コミコン2024の開催日が12月6日から8日であることが発表されると、会場を埋め尽くしたファンから拍手喝采が巻き起こる。アンバサダーの斎藤工は「この3日間、自分が誰よりも楽しませていただきました。今後もアンバサダーと皆さんとの距離が近いコミコンになるよう祈っています」と期待を込めた。
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