現在はダムの底に沈む新潟県の北部、朝日連峰に位置する奥三面(おくみおもて)の村の生活を記録した映画「
本作は縄文時代から人が住んでいた痕跡がある奥三面の地域で、ダムの建設による閉村を前に、山の恵みを受けて暮らす人々の生活を記録した1984年の作品。手がけたのは記録映画作家・映像民俗学者として知られる
姫田の没後10年となる2023年の節目に、東京のアテネ・フランセ文化センターで大規模回顧上映が開催。269本に及ぶ民映研の作品郡から23作品が厳選され、6日間にわたって上映された。会期中には主催側の予想を大きく上回る1500人が来場したという。デジタルリマスター版はクラウドファンディングで資金を募り制作。16mmのネガフィルムを4Kスキャンした高精細の映像に加え、映画完成当時の音声テープから音源もデジタル化された。
16mmフィルムの質感を生かしつつ、画面の細部の解像度が上がったことで資料としての価値も向上。デジタル版の完成によって、劇場での全国公開が可能となった。配給は民映研が担当。YouTubeでは予告編が公開されている。
ポレポレ東中野 @Pole2_theater
姫田忠義と民映研による「越後奥三面 山に生かされた日々」リマスター版が劇場公開(予告あり) https://t.co/FNCOUjO8ch