有名作家と14歳で性的関係を持った女性の実話描く「コンセント／同意」今夏公開

50歳の小児性愛作家と14歳で性的関係を持った女性の実話をもとに描いた映画「Le Consentement」が、「コンセント／同意」の邦題で今夏に全国で順次公開される。

2020年1月、フランスで1冊の本が出版された。「同意」と題されたその著書は、芸術文化勲章を受賞した作家ガブリエル・マツネフと14歳で性的関係を持っていた女性ヴァネッサ・スプリンゴラからの、いわば告発とも思える内容だった。映画では、文学を愛する14歳のヴァネッサ・スプリンゴラと、自身の小児性愛嗜好を隠すことのないスキャンダラスな文学作家ガブリエルの関係が描かれる。2人は“同意”のうえで性的関係を結び、それがやがて彼女の人生に暗い影を落とすことを知らないまま、いびつな関係にのめり込んでいく。

監督は「マイ・エンジェル」で知られるヴァネッサ・フィロ。映画初出演となるキム・イジュランがヴァネッサ・スプリンゴラに扮した。彼女は本作での演技が評価され、第49回セザール賞の有望若手女優賞にノミネートされた。ほかキャストにジャン＝ポール・ルーヴ、レティシア・カスタ、エロディ・ブシェーズが名を連ねる。

なお本作は、3月20日から24日にかけて神奈川・みなとみらい21地区を中心に開催される横浜フランス映画祭 2024で先行上映。同映画祭にはフィロとイジュランが来日し、上映後の舞台挨拶に登壇予定だ。

※「コンセント／同意」はR15+指定作品