画家・ヒグチユウコ、グラフィックデザイナー・大島依提亜の2人が手がけた「
イギリスの映画監督であり、画家、アートディレクターとしても活動する
グリーナウェイ作品のファンを公言するヒグチと大島。このポスターを描くにあたり、ヒグチは「この映画のシンメトリーでの計算された魔力ある画。そのすばらしさに打ちのめされながらペンを走らせました」と述べる。大島は「思えば、大作映画しか知らなかった高校生の自分が、“映画をこじらせる”最大要因となった『ZOO』、この映画にまだ出会っていない方、ぜひこれを観て映画をこじらせてほしい!」と期待を込めた。
また今回の発表にあわせ、各界著名人からのコメントも到着。「
「ピーター・グリーナウェイ レトロスペクティヴ 美を患った魔術師」は、3月2日より東京のシアター・イメージフォーラムほか全国で順次開催。
「ピーター・グリーナウェイ レトロスペクティヴ 美を患った魔術師」予告編
ピーター・グリーナウェイ レトロスペクティヴ 美を患った魔術師
2024年3月2日(土)~ 東京都 シアター・イメージフォーラムほか
<上映作品>
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ヒグチユウコ(画家)コメント
グリーナウェイ作品はひとつは描いてみたい…選べるならZOOがいい、しかし叶わぬ夢と思っていたので驚愕。この映画のシンメトリーでの計算された魔力ある画。そのすばらしさに打ちのめされながらペンを走らせました。
大島依提亜(グラフィックデザイナー)コメント
思えば、大作映画しか知らなかった高校生の自分が、“映画をこじらせる”最大要因となった「ZOO」、この映画にまだ出会っていない方、ぜひこれを観て映画をこじらせてほしい!
光石研(俳優)コメント
1995年1月。オーディションを経てピーター組に参加した僕は自分の無力さを痛感した。監督の「美」への探究心と俳優への洞察力。手も足も出なかった。紛れもなくピーター組は、僕のターニングポイントになった。今回のレトロスペクティヴは、その時の思いを持って浴びたいと思います。皆様もどうぞ。
馬場敏裕(サウンドトラックナビゲーター)コメント
危険で甘く知的で悪い冗談、グリーナウェイ×ナイマンが産み出した世界でないと未だにこの陶酔は味わえない。
後藤護(暗黒批評)コメント
シェイクスピアの「魔術的ルネサンス」(F・イエイツ)をえげつない知識量とマルチレイヤーの惑乱的映像によって表現した「
石黒亜矢子(絵本作家)コメント
学生の頃、レンタルビデオ屋で常に貸出中で一度も借りれなかったZOOを今、やっと観た。ずっと秘密にしておきたかった性癖、嗜好をそれはそれは美しく映像化され晒されたような衝撃。私の脳内に一つ全く違う扉が創られてしまった。
東京藝術大学お嬢様部 コメント
「英国式庭園殺人事件」について
自身を「映画という媒体に身をおいた画家」とみなすグリーナウェイの神髄。悦びと同時に混乱を覚え、美しさに魅入られながらも親しみからは遠く離れた冷徹な映像に、現代社会から消えて久しい“恍惚”が充満しています。
堀米春寧(アーティスト)コメント
綯い交ぜの鋭さにより生まれ落ちたグリーナウェイの御伽の国はどろっと赤い蜜の味、絢爛を裂きむしりたいという衝動にかられたのは初めてだった。磨きのかかった構図に奢侈に縫い込まれた装飾、人間の内から溢れたいじらしい目。透明と程遠い狂気のいかに分厚いことか。骨肉に侵食した毒のささやきは私たちをなめらかに発狂させる。
イーガル(作曲家 / ピアニスト)コメント
グリーナウェイ映画において、ナイマンの音楽は、静謐で美しい絵画的な映像を彩る、額縁だ。グリーナウェイの狂気をなだめ、助長し、そして気品を与える、クラシカルで現代的な、額縁の音楽。
矢島沙夜子(アートディレクター / 小楽園 店主)コメント
彼の見る風景。それは“リスト”に無いものは一切の生存を許さない、超支配的な王国。画面内にちょうどぴったり99匹の野生の羽虫が必要だったら、その数がそこに集まるまで永遠に待ち続けるだろう。完全無欠な画作りに対する狂気と、それに見合ってあり余る暴力的なまでの美しさ。
後藤護🪬𝕲𝖔𝖙𝖍-𝕺 𝕸𝖆𝖒𝖔𝖗𝖚 @pantryboy
「ピーター・グリーナウェイ レトロスペクティヴ」にコメント寄せました! 「うっせえわ!」(古語)というAdoのパンクな叫びを簒奪して裏返して「頭の出来が違う・ので・問題はナシ!」と貴族的〈逆パンク〉として叩きつけた「感性を博識で超えていく」狂気をご堪能ください https://t.co/rr6QvrPWNa https://t.co/uIjMyw1J9x