上映企画「ベルリン国際映画祭前夜祭プロジェクト」が、2月3日に東京・シネマハウス大塚で開催。第52回ベルリン国際映画祭パノラマ部門国際アート・シアター連盟賞を受賞した
このプロジェクトは「日本で観ることのできない作品を鑑賞できる機会を設けたい」という思いから始まった、都内の映画学校の学生を中心とした有志団体が企画運営を行っている。
2001年公開の「リリイ・シュシュのすべて」は、インターネット、いじめ、援助交際などを題材に、地方都市に暮らす中学生たちの姿を描く映画。
さらに最高賞にあたる金熊賞に輝いた、フランスに帰化しようともがくパリ在住イスラエル人の物語「
チケットはPassMarket(パスマーケット)にて販売中。上映は第1部、第2部の入替制で、鑑賞料金は各1500円だ。
※記事初出時よりコメントを追記しました
ベルリン国際映画祭前夜祭プロジェクト
2024年2月3日(土)東京都 シネマハウス大塚
開場 14:30 / 第1部 15:00~18:00 / 第2部 18:30~21:30
料金:第1部、第2部各1500円
<上映作品>
第1部
「半島の鳥」監督:和田淳
「グレートラビット」監督:和田淳
「シノニムズ」監督:ナダヴ・ラピド
※トークイベントあり(約30分)
第2部
「リリイ・シュシュのすべて」監督:岩井俊二
主催者コメント
ベルリン国際映画祭は、ヴェネツィアやカンヌと並び、世界三大映画祭の一つとして知られていますが、日本では他の2つに比べて商業的な注目を浴びにくく、受賞した作品が劇場で鑑賞できないことがあります。毎年2月に開催されるベルリン国際映画祭を前に、映画祭を盛り上げ、もっと映画ファンの間で映画祭受賞作品の認知度を上げるきっかけを作りたいと思います。
主催者コメント(1月30日追加発表分)
現在StrikeGermanyにおいて、パレスチナ虐殺を支援するドイツ政府とその文化機関に対してストライキが呼びかけられています。
当イベントでベルリン国際映画祭を取り上げるに際し、これを無視することは、ドイツ政府が行う弾圧・検閲を肯定する事であり、あってはならないことだと認識しています。
私たち運営一同はStrikeGermanyに賛同した上で、声明のひとつでもある芸術の自由を守る意味でもこのプロジェクトは止めるべきではないと考え、選定作品の上映を行う事を決定しております。
このベルリン国際映画祭前夜祭プロジェクトは、「日本で観ることのできない作品を鑑賞できる機会を設けたい」との想いから発足し、日本で注目を浴びづらいベルリン国際映画祭受賞作より選定しております。
映画祭への出品を取り下げるなど直接的な抗議は我々の立場からはできませんが、ドイツ政府による表現の自由、そしてパレスチナとの連帯表現を抑圧する姿勢を否定し、国際映画祭の意義を再考する意味でも、当上映会を毅然とした態度で開催いたします。
ベルリン国際映画祭前夜祭プロジェクト実行委員一同
和田淳 @Atsushi_Wada
明日2月3日にシネマハウス大塚で「半島の鳥」「グレートラビット」が上映されます。
https://t.co/DmIG3CVPYA
この上映はベルリン映画祭で評価された作品を日本でも上映の機会を、という趣旨のもと学生を中心として企画されたイベントで、主催者の思いに賛同し参加を決めました。ただ、(つづく)