4人の新鋭監督による“不条理”ホラー短編集「NN4444」が劇場公開

映画レーベル・NOTHING NEWが製作した、4人の新鋭監督によるホラーショートフィルム作品集「NN4444」が2月16日より東京・シモキタ - エキマエ - シネマ「K2」にて2週間限定で上映される。予告編がYouTubeで公開中だ。

現代社会における不条理をそれぞれの視点から描く4作のオムニバス「NN4444」。2023年12月から先行して“自動販売機型”映画プラットフォーム・NOTHING NEWで配信されたが、反響を受けて劇場公開が実現した。

中川奈月が監督、小川あんが主演した「犬」では、抑圧的な恋人と婚約したばかりの主人公・楓が、夜道で犬のように女に吠えられ、その女のことを忘れられなくなってしまうさまが描かれる。佐久間啓輔監督作「Rat Tat Tat」は、とあるパーティに出かけた1組の夫婦が、にぎわう会場でえたいの知れない狂気に包まれていく物語。錫木うり、原田新平らが出演した。

岩崎裕介が手がけた「VOID」では不慮の事故で友人を亡くした高校生・麻木の周りでおかしな現象が起こるさまが描かれ、野内まるや平井まさあき（男性ブランコ）がキャストに名を連ねる。宮原拓也の監督作「洗浄」では、水の呪いに飲み込まれる若者たちを夏子らが演じた。

オランダ・ロッテルダム国際映画祭の短編コンペティション部門に「VOID」、フランス・クレルモン＝フェラン国際短編映画祭の国際コンペティション部門に「洗浄」、アメリカ・ボストンSF映画祭のセレクションに「犬」「洗浄」が選出されるなど、各作品が世界各地の映画祭で評価を受けている。

公開初日には各監督が登壇する舞台挨拶の実施が決定。上映期間中はトークイベントも行われる。

ホラーショートフィルム作品集「NN4444」予告編