恋人からのプロポーズ翌日に忽然と姿を消した女性・川辺市子に杉咲が扮した本作。抗えない境遇に翻弄された彼女の壮絶な過去と真実がつづられる。
原作は、戸田が主宰を務める劇団・
市子のキャラクターについても質問が。戸田は作品にリアリティを持たせるためのアイデアとして、「(主人公の設定である)1987年東大阪生まれの子供はバブル崩壊、地下鉄サリン事件、阪神淡路大震災、3.11や9.11も経験した世代。まず年表を作り、その中に市子の年表も作って、彼女の人生に現実味を与えていきました」と説明。そして「市子は多面的な視点で描かれていくキャラクターなので、幅のあるお芝居ができる人に託したいと思っていたところ、杉咲さんの過去作の演技を見て、市子を演じていただく可能性をとても感じました」とキャスティング理由に触れる。
さらに本作に込めた願いを聞かれると、「世の中にある正しさやモラルというものは簡単には処理できない。本作をご覧になった皆さんが市子という女性をどう捉えるのか。自分の人生をフィードバックするきっかけになればと思い作りました」と語った。
「市子」は12月8日より東京・テアトル新宿、TOHOシネマズ シャンテほか全国でロードショー。
おおとも ひさし @tekuriha
杉咲花に主人公を託した理由とは、「市子」監督・戸田彬弘が制作経緯を語る - https://t.co/FrMv80Q1bi