本作は12歳のときに病気で片脚を切断し、義足のモデルとして働く音羽を主人公にした物語。一時は“義足の女子高校生モデル”として注目されるも、その後の仕事は義足を隠したものばかりだった。とあるファッションブランドの「義足を障害の象徴でなく、個性として捉えてほしい」という理念に共鳴し、義足をもっと押し出すことに決めた音羽とマネージャーの唯。やがてファッションショーに出演できるチャンスが巡ってくる。
監督を務めたのは、「子宮に沈める」「飢えたライオン」で知られる
猪狩は「『義足があなたのアイデンティティのひとつであることは間違いない。でも義足だけがあなたのアイデンティティでもない』という台詞がとても心に残っています。私も車椅子で活動をしているとどうしても車椅子にフォーカスが当たりますが、それだけじゃない自分のアイデンティティをちゃんと確立していけるよう頑張ろうと思えました」とコメント。海音は「ハンディーキャップがある=可哀想。痛そう。という印象があると思います。皆さんも、人と違う部分は嫌な部分で隠したいと思うかもしれないですが、『シンデレラガール』を見て、そこは、自分にしかない、自分の個性だと思って欲しいと思いました。そして、自信を持って『シンデレラガール』の主人公のように自分の夢を諦めずに追いかけて欲しい、そんな世の中になって欲しいと思いました!」と語っている。身体表現者・義足ユーザーの大前光市によるコメントは下記の通り。
「シンデレラガール」は11月18日より東京・K's cinemaほか全国で順次公開。なお本作の支援を募るクラウドファンディングが10月20日23時59分までMotionGalleryで行われている。
映画「シンデレラガール」予告編
大前光市(身体表現者/義足ユーザー)コメント
義足とは、人間の魅力を引き出して、自分が何をするべきか考え、迷いを無くしてくれる試練アイテムなのではないか?!と思えてくる。これは架空の世界の物語ではない。リアル世界をたった1時間に切り取り凝縮させた、半分ノンフィクション。この映画からは、無力な孤独、何も出来ないときの時間の流れ、沢山の人から応援される感謝、そして夢にフォーカスを持ち続ける意志の力強さを感じる。上手くいかなくて立ち止まりながらも、人生のランウェイを一歩ずつ先に向かって、どんな形であれ歩み続けているリアルシンデレラが沢山いることを知ってほしい。
榎本桜/映画『シンデレラガール』@ケイズシネマ11/18 @rms_sakura
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