岩井俊二×アイナ・ジ・エンドで1992年の深夜ドラマ「夏至物語」をセルフリメイク

映画「キリエのうた」の公開記念として、アイナ・ジ・エンドが主演を務める岩井俊二の監督作「夏至物語」が10月8日25時からカンテレで放送される。

1992年に関西テレビで深夜に放映されたドラマ「夏至物語」を岩井自らリメイクした本作。向かいの部屋に住む愛する人の帰宅を待つ女の子・ユウコの、愛と狂気に満ちたある夏の日が描かれる。

ユウコを演じたアイナは「1992年の作品を時代を超えて携わらせていただけて、とても幸せに思います」「岩井さんの奇想天外な感性を目の当たりにする度に、あぁ、最高だー！と心が漏れます」と語る。岩井は「改めて当時こんな変なドラマを放送してくれたカンテレさんには今も感謝しかありません」と述べ、「『キリエのうた』とはまた全く違うアイナさんです。きっとご堪能頂けるかと思います」とアピールした。YouTubeで公開されたティザー映像には、ユウコがアパートから双眼鏡で外をのぞく姿が映し出されている。

10月10日には日本映画専門チャンネルにて、1992年の「夏至物語」とリメイク版「夏至物語」の完全版が放送されることも決定。詳細は公式サイトで確認を。

なお、歌うことでしか“声”を出せない住所不定の路上ミュージシャン・キリエが主人公の映画「キリエのうた」は10月13日より全国ロードショー。アイナがキリエを演じたほか、松村北斗（SixTONES）、広瀬すずも参加した。

アイナ・ジ・エンド主演「夏至物語」ティザー映像

アイナ・ジ・エンド コメント

1992年の作品を時代を超えて携わらせていただけて、とても幸せに思います。
ありがとうございます。

岩井さんの世界に混ざりこめることは
私にとってやはり、すごく楽しくて刺激的でした。
岩井さんの奇想天外な感性を目の当たりにする度に、あぁ、最高だー！と心が漏れます。

自分に巡っている表現の血が
ざわざわと音を立ててユウコに没入していきました。

とても暑い日の撮影で、岩井組の皆さんは汗をだらだら流していたのに、
ずっと朗らかで、キラキラしていました。
たくさん学ばせていただきました。

そして、暑すぎる中でそうめんを食べた時
おいしくって生き返りそうになって
そうめん大好きになりました。
“夏至物語”
たんまり味わってもらえますように。
一度見たあと、 二度目はユウコと一緒にそうめんを食べて観ていただけたら嬉しいです。
夏の思い出を作りませんか。
何卒、よろしくお願いします。

岩井俊二 コメント

29歳の夏に撮った「夏至物語」をアイナさんでリメイク。これ自分がまず観てみたいと思い、ご本人に旧作を観て頂いたところ、やってみたいとお返事が。かくして実現した本作。4K版として復活しました。（当時の解像度で比較すると面積比で27倍！）
「キリエのうた」とはまた全く違うアイナさんです。きっとご堪能頂けるかと思います。旧作はムーンライダーズの「午後のレディ」の音源をお借りしてましたが、今回は改めて演奏して頂けることになりました。
改めて当時こんな変なドラマを放送してくれたカンテレさんには今も感謝しかありません。今後もこうしたショートフィルムを時々作れたらいいなといろいろ構想中です。