東京国際映画祭の審査委員長にヴィム・ヴェンダース、小津安二郎の特集も開催決定

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第36回東京国際映画祭コンペティション部門の審査委員長が明らかに。「パリ、テキサス」「ベルリン・天使の詩」で知られるドイツの映画監督ヴィム・ヴェンダースに決まった。

ヴィム・ヴェンダース (c)Peter Lindbergh 2015

ヴィム・ヴェンダース (c)Peter Lindbergh 2015

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東京・渋谷の公衆トイレのリノベーションを紹介するTHE TOKYO TOILET プロジェクトの一環として、最新作「PERFECT DAYS(原題)」を第76回カンヌ国際映画祭で発表したばかりのヴェンダース。主演の役所広司には日本人として19年ぶりとなる男優賞をもたらした。ヴェンダースの東京国際映画祭への参加は1991年のクロージング作品「夢の涯てまでも」、1993年のヤングシネマコンペティション部門の審査委員長、2011年の「Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち」に続く4回目となる。

「小津安二郎生誕120年」キーアート

「小津安二郎生誕120年」キーアート[拡大]

このたび2023年に生誕120年を迎え、記念イベントが続々と行われている小津安二郎の特集が開催されることも明らかに。1985年に同監督へのオマージュとしてドキュメンタリー映画「東京画」を制作しているヴェンダースは「私が敬愛する巨匠・小津安二郎監督の死後60年、生誕120年の記念すべき年に開催されるもので、そんな機会に参加できることは私にとっては特別なことです」とコメントした。詳しい上映作品やイベントに関しては、決まり次第、発表される。

第36回東京国際映画祭は10月23日から11月1日にかけて日比谷、有楽町、丸の内、銀座地区にて開催。

ヴィム・ヴェンダース コメント

東京国際映画祭にまた戻ってこられることを嬉しく思います。以前の私の初めての審査委員長体験は本当に良い思い出しかなく、今でも当時の審査委員の人たちとは交流があり、お互いに「クローディーさん(プロデューサーのClaudie Ossard)」、「ポールさん(作家のPaul Auster)」、「ヴィムさん」と「さん」を付けて日本風に呼び合っています。今年の東京国際映画祭は私が敬愛する巨匠・小津安二郎監督の死後60年、生誕120年の記念すべき年に開催されるもので、そんな機会に参加できることは私にとっては特別なことです。

安藤裕康(東京国際映画祭チェアマン)コメント

昨年秋ヴィム・ヴェンダース監督が世界文化賞受賞のため訪日した際、親日家で知られる同監督に今年の審査委員長就任を打診したところ、前向きな反応を頂いて心強かった。そして今年、小津安二郎生誕120年の記念の年に、同監督を敬愛するヴィム・ヴェンダース監督に審査委員長をお引き受け頂くことになって、本当に有意義だと思う。また、同監督の最新作「パーフェクト・デイズ」に主演している役所広司さんが、この度のカンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞されたとの素晴らしいニュースも喜ばしい限りだ。

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