東京ドキュメンタリー映画祭2022の人類学・民俗映像部門でグランプリを受賞した「
本作の舞台は、獅子舞や琉球舞踊などの伝統芸能が生活に根ざす沖縄・宜野座村。時代とともに芸能に関わる人が減少し、パンデミックが追い打ちをかける中、舞踊を習いに隣村から通う野球少年や、代々芸を磨き続ける親子の姿を追い、伝統芸能を受け継ぐ人々の誇りや葛藤に迫る。監督は、2003年から沖縄に拠点を置くスペイン系スイス人、
このたびYouTubeで公開された予告には、踊りの稽古に励む子供たちや、「伝統に触れることは過去の人たちの思いに触れるのと一緒」と語る青年の姿が映し出される。
「ウムイ 芸能の村」は7月8日より沖縄・桜坂劇場にて先行上映。7月15日より東京・ポレポレ東中野ほか全国で公開される。
ダニエル・ロペス コメント
私が沖縄に移住して、やがて20年が経ちます。これまで、この島の偉大な文化の豊かさを見る機会に恵まれてきました。文化は、島民の日常生活に深く根ざした先祖代々からの伝統によって守られています。しかしここ数年、その伝統が薄れつつあることを感じています。伝統は生き残るのかどうか、生き残るとしたら、どのように変化していくのか、私にはわかりません。この映画では、薄れゆく文化をさまざまな形で守ろうとする「伝統の守護者」に敬意を表したいと思ったのです。
ピーター・バラカン(ブロードキャスター)コメント
日本の中で最も伝統音楽を日常的に大事にしている沖縄でも、時代が進むと演奏する人も踊る人も確実に減ります。草の根的にその音楽の文化を絶やさないように活動している地元の人たちの姿を丁寧に収めたこのドキュメンタリーは映像もきれいですし、沖縄の寂れた美しさがそのまま伝わります。
MMaunta MAYUMI @MMaunta
楽しみ
スイス人監督が沖縄の伝統芸能を捉えたドキュメンタリー「ウムイ」公開 https://t.co/ergCofEHTJ