「ダンサー・イン・ザ・ダーク」「ニンフォマニアック」で知られる
本作はトリアーが1990年代から発表してきたドラマシリーズ「キングダム」の完結編。デンマークの架空の病院“キングダム”を舞台に、狂気を感じさせる医者や患者たちが院内で起こる不気味な現象に翻弄されるさまを描いた同作は、本国で最高視聴率50%を超える一大ブームを巻き起こした。日本でもシーズン2までの計8話を再編集した2本の劇場用映画が封切られた。
多くの熱狂的なファンを生んだホラーシリーズとなったが、主演俳優のエルンスト・フーゴ・イエアゴーをはじめ出演者が複数亡くなり、制作はシーズン2で中止され、未完のままとなっていた。その後、2020年12月に最終章の制作が発表され、全5話をまとめた319分の映画としてヴェネツィア国際映画祭で初上映。世界各国の映画祭で話題を集めた。
シーズン3は夢遊病者のカレンが、夢で助けを呼ぶ声を聞きキングダムにたどり着く物語。カレンは病院の呪いを解くために、用務係のブルザー、心臓外科医のユディットと手を組むが、悪魔の力に反撃されてしまう。一方、キングダムに赴任して間もないスウェーデン人医師のヘルマー・ジュニアは、亡くなった父スティグ・ヘルマーの秘密を探り始めていた。
「キングダム エクソダス〈脱出〉」の公開に合わせて、「キングダム I & II」デジタル修復版の上映も決まっている。配給はシンカ。
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ラース・フォン・トリアー新作、319分の「キングダム」完結編が世界初の劇場公開 https://t.co/AQv6Av3tdw