「らくだい魔女」井上ほの花、舞台挨拶で幸せをくるめてパーン！母とは公開初日に鑑賞

劇場アニメ「らくだい魔女 フウカと闇の魔女」の公開記念舞台挨拶が本日4月2日に東京・新宿バルト9で行われた。

児童書「らくだい魔女」シリーズを原作に、見習い魔女として魔法学校で修業するフウカの冒険や初恋を描いた本作。舞台挨拶にはフウカ役の井上ほの花、チトセ役の田村睦心、カリン役の石見舞菜香、キース役の小野賢章、メガイラ役の日笠陽子、監督の浜名孝行が登壇した。

本作で劇場アニメ初主演を飾った井上。日笠から「大きくなって」としみじみ声を掛けられると、井上は「皆さんに支えられてこの作品ができあがったので、私は何も……」と謙遜する。石見は「素敵な座長です！ 現場の空気をやわらかくしてくれました」と井上を労い、田村は「私たち3人はずっとアフレコが一緒だったんですけど、終始楽しい話をして、お弁当も一緒に食べて」と楽しげに回想した。

井上は公開初日の3月31日に本作を映画館で鑑賞したそうで、「お父さんと来てる娘さんや、私みたいに原作を読んでいたようなお一人の方だったり……いろいろな方がいました」と報告。「なんだかもう……幸せをくるめてパーン！みたいな」と突然ボールを投げる動作を繰り出し、「世界中の幸せが集まってるんじゃないかってくらいうれしいです！」ととびきりの笑顔を見せた。また映画館には母・井上喜久子と一緒に行ったと明かし、「2人でボロ泣きしました。（母は）『なんで私こんなに泣いてんだろう、情緒が……！ 頭が痛い！』と言ってました（笑）」と伝えた。

印象的なシーンを問われた小野は、本編冒頭のフウカの姿を挙げて「（前髪が）“オン眉”のフウカが歩きながらピョンピョンしていて。元気いっぱいなんだなって、僕の中でかわいかったポイントですね」と声を弾ませる。一方、日笠は「マニアック対決になる感じですかね」と宣戦布告し、「フウカの靴下（の位置）が左右違うところですね！ 片方だけひざ出ちゃってるみたいな。“らくだい感”じゃないけど、フウカの性格が髪やお洋服で表現されているのが細かい」と回答。「髪と靴下だったらどっちがポイントです!?」と日笠から問い詰められ、浜名が「ぱっつん（前髪）ですね」と応えると、小野は勝ち誇った顔で喜んだ。

また日笠は「私がメガイラ役をやらせていただくのは先輩方にとって衝撃だったみたいで。アベル役の福山潤さんも『日笠がラスボスをやる時代になったんだ』と。なんだか時代を感じて、ほの花ちゃんみたいに若い世代がどんどん出て来るのもうれしいです。これからも活躍してほしいですし、私も（光の魔女のように）光を目指してがんばっていきたいな」と“先輩”としてメッセージを口にする。井上は「お母さんが光の魔女で、偉大で、『私はお母さんみたいになれない』という葛藤がある中、敵側だったメガイラがフウカちゃんに与えてくれた言葉が、私の心にもすごく届いたんです……ああ泣きそう……感動しました！」と胸がいっぱいの様子。そして「この魔法のバトンを誰かにつなげていかないと世に広まっていかないと思うので、ぜひいろいろな方に広げてください」と観客に語りかけた。

「らくだい魔女 フウカと闇の魔女」は全国で上映中。