映画「ナニワ金融道」の初日舞台挨拶が本日11月25日に東京・新宿バルト9で行われ、キャストの
高杉は「今回映画に携わって、『ナニワ金融道』が長く愛されてきた理由を知ることができました。(過去に映像化された作品など)たくさんの灰原さんがいる中で、自分の灰原さんはどうすべきなのか考えなければいけなかったので、オファーはうれしかったですが、緊張もしました」とコメント。一方加藤は「僕は関西人なのでこういうものをやりたかったんですが、なかなかチャンスがなくて……。よく『東京の人みたい』って言われるんですよ(笑)。でもバラエティ番組で関西弁を話していたことがきっかけで、この役ができることになった。50代の集大成的な役ですよ。笑いや脅し、今までのいろんなものを集約した役に出会えました」と関西人としての喜びを語った。
藤澤は「偉大な原作で、お金に翻弄される人の面白さと悲しみがある。(原作連載時に比べて)法律が変わってしまっているのでそれはアレンジしつつ、面白く作ろうと思いました」「手形の取引も減っているそうで。街金の人に取材に行ったんですが、彼らはやっぱり『ナニワ金融道』が大好き(笑)。現在はこういうふうに違いますよ、もっとえげつない話がありますよと教えていただいたことを入れ込んでいきました」と“令和版アップデート”の裏側を明かす。また専門用語も多く出てくることに関して高杉は「台本を読んで調べたり、監督に聞いて学びました。用語の部分は大変でしたね」と苦労をにじませる。加藤は「専門用語がペラペラわかるようだったら、相当金を借りとるなという感じですよね」とジョークを飛ばして笑いを誘いつつ、「なるほど、こういう仕組みになってるんだなと勉強になりました」と続けた。
奈良県出身の加藤、大阪府出身の赤井英和らによる関西弁が飛び交う現場はどうだったかとMCに尋ねられた高杉は「やっぱり関西弁は迫力や力があると感じました。お芝居を作るうえで、空間をすごく支配できる印象です。映像を観て『ここは関西だ』と感じることができる。僕は関西弁の役ではなかったので、それに飲み込まれないようにしっかり接していけたらと考えていました」と回想。加藤はアドリブを交えて演技をしたと述べ、「メモっとけ、メモっとけ」というセリフは台本を読み合わせたときに思い付いたという。菓子を食べる動きも追加したそうで「桑田はごはんを食べるより、取り立てに行くことを優先するタイプ。常に何か食べてスタンバイしている状態のキャラクターにしたんです。マフィア映画でキャラクターがゆで卵を食べてたりするでしょう。その場面にそぐわないものを食べている怖さというものがありますよね」と役作りについて伝える。
体調不良によりイベントを欠席した共演者・宇崎竜童についても話題は及んだ。高杉が「ご挨拶するまでは緊張しましたが、すごくお話をするのが楽しい、素敵な方だという印象です。スーツがあんなに似合うなんて……本当にめちゃくちゃかっこいいんです。今回出てくる皆さんはキャラクターだけでなくご本人自体も素敵で、あのスーツを着こなせるのがうらやましいなと思わされました」と言うと、加藤も「竜童さんは自前でしたね」と反応。藤澤は「衣装合わせのときにたくさん持ってきていただいて」と言い、高杉は「『またスーツを買おうと思ってる』と撮影中にもインターネットで探してました」とスーツ談義に花を咲かせた現場を振り返った。
現場について質問されると、加藤は「こんなんで大丈夫なの?ってくらい大きな演技だったけど、映像で見たらハマっていたんですよ」と答える。高杉も「一番最初はびっくりしましたよね」「ほかのキャストの方には『やられた!』って悔しかったんです」と話し、加藤は「普通はあんな人いーひんでしょ!」「でもこっちも取りにいかないとね」と演技合戦を回想した。藤澤は「原作から引っ張ってきたセリフには(演じるのが)キツいものもあったんですが、あれくらいのバランスでやったらうまくハマったみたいですね(笑)。でも実家の大阪に帰ってみたら、やっぱりああいう人もいっぱいいたんで。いろんな人がいますよね」と冗談交じりに話して会場に笑いを起こした。
「ナニワ金融道~灰原、帝国金融の門を叩く!~」は全国公開中。12月2日に「
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First-day event of new movie "Naniwa kinyuudou" at Shinjuku Wald 9 on 25 Nov 2022 - Takasugi Mahiro & Kato Masaya
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