奥田庸介のオリジナル新作「青春墓場」来夏公開に向けてクラウドファンディング実施

「東京プレイボーイクラブ」「クズとブスとゲス」「ろくでなし」で知られる監督・奥田庸介の新作長編「青春墓場」。2023年夏の劇場公開を目指し、クラウドファンディングがスタートした。

第22回東京フィルメックスのコンペティション部門に日本映画として唯一選出された本作。奥田のデビュー作と同じタイトルを付けた“原点回帰”とも言えるオリジナル作品だ。「息子がいじめられているので相談に乗ってほしい」とアルバイトの女性から頼まれる中華料理店の店員と、合コンで出会った女性と同棲を始めるも昔の恋人から電話を受けるマンガ家の青年。2つの物語が交錯するとき、悲劇が起こる。

奥田は「映画を撮って精神をデトックスしないと良からぬ行為に走ってしまいそうで止むに止まれずに自主製作で映画を撮りました。色々ありましたが、人生に正直に向き合いたいという私の切実な思いがこもった嘘の無い映画です」とコメント。キャストの古川奈苗、田中惇之、笠原崇志からもメッセージが届いた。YouTubeでは特報映像が公開中。

クラウドファンディングは2023年1月31日までMotionGalleryで実施される。

奥田庸介 コメント

映画を撮って精神をデトックスしないと良からぬ行為に
走ってしまいそうで止むに止まれずに自主製作で映画を撮りました。
色々ありましたが、人生に正直に向き合いたいという私の切実な
思いがこもった嘘の無い映画です。

古川奈苗 コメント

クランクアップの瞬間「うぇーん」と子供のように泣いた事を昨日の出来事かの如く覚えております。
人生で1番過酷でアツく没頭した夏。。
奥田監督と出会い、「青春墓場」に参加出来た事は私の今後の俳優人生において最も重要な礎となりました。
やっと始まります。
ここから始まります。
出演者として、この作品のファンとして

1人でも多くの方に観て頂けますように。
皆様の多大なるお力添えに感謝申し上げます。
応援の程どうぞよろしくお願い致します!!

田中惇之 コメント

この命をどう扱うのかと考えると、私生活ではある程度自制して手綱を持っていないといけないと思うのだけど、奥田庸介と言う監督は鎖で雁字搦めにしている自分を作品の中でのみ、解放させる繊細な潔さを持っている。
決して商品ではなく、命を滾らせたアートを作品に落とし込む。
誰かと交わる事で傷つけてしまう事は恐ろしく、それでも愛情を持ち不器用ながらも命を体現する彼の作品に、何が何でも出たいと思った。

笠原崇志 コメント

ある夏の日、友人とゲームをしようと家に向かっている時に、レスリングシューズを片手にぶら下げて前から歩いてきた人が奥田庸介監督でした。
一人のファンが「奥田庸介監督ですか？ がんばってください」と話しかけたのが、僕の役者？ 人生の始まりかもしれません。
クランクイン初日、様子をみにいってみると、監督がガタガタガタガタと階段から転がって落ちてきました。そして最後の最後まで自分にNGを出して
殺せるもんなら殺してみろよと自分の映画と戦っているようでした。
クランクアップした際は、
生き延びてしまっている監督に花束の代わりにコアラのマーチを渡してみたのですが、その時の恥ずかしそうな監督の笑顔が忘れられません。
ある日、強い奴が強いんじゃない、弱い奴が強くなるのが一番凄いんだと声をかけてくれたことがありました。
でもふとした時に監督はその言葉を自分に言っているのかなと思う時があります。
きっと自分が生きることを自分で全力で応援する為に挑んだんだと思います。
今作には奥田庸介監督の怨念みたいなものが宿っていますから。
それが、コレだけはみてください、コレだけはと胸張っていえる映画になりました。
こういう機会をいただき、改めてみなさんに応援して頂けるよう、興味を持っていただけるよう、がんばります。
がんばりましょう監督。
フレっフレ監督～フレッフレッせいしゅんは～かば
人生はいつだってHARDだ