中国映画「
本作の主人公は、医者になるため大学院進学を目指しながら看護師として働くアン・ラン。ある日、疎遠だった両親を交通事故で失った彼女のもとに、見知らぬ6歳の弟・ズーハンが現れる。
予告編には、アン・ランが夢見る人生と姉としての人生の間で葛藤する姿が収められた。本作を鑑賞した大九は「何人たりとも、フロイドのTシャツを着たアン・ランに、敬意を表さねばならぬ」、古舘は「賢くクールな若者が情に心を覆われてゆく様は人間とは何者かを私に思い出させる」と感想を述べる。ほか
寺尾紗穂(文筆家 / 音楽家)コメント
自分で「選ぶこと」と「選ばされること」とは天と地ほど違う。
ジェンダーや、社会システムの歪みが個人の人生をどのように損なうか。
この映画は、一つの告発であり、同時に新しい明日への賛歌でもある。
久米宏(フリーアナウンサー)コメント
一人っ子政策 その影響が未だ顕著な中国で この作品は大ヒットした
この物語が人ごととは思えなかったのだろう
小谷実由(モデル)コメント
彼女の揺れ動く心の変化や行動を目の当たりにして、自分だったらどんな選択をするだろうと考える。
陳建一(四川飯店オーナーシェフ)コメント
疎遠だった両親の死、年違いの弟の出現。
中国の一人っ子政策ゆえの歪みをテーマにした物語。
健気な弟の描写や途々に変化していく姉の姿に感動しました。
特にラストシーンは心に沁みました。
是非、多くの人に見てもらいたい作品です。
野中モモ(ライター / 編集者)コメント
もし働きながら大学院進学を目指すけなげな彼女が男性だったら? 突然あらわれたやんちゃな弟が妹だったら?
事態はだいぶ違っていたはずだ。むずかしい選択を迫られる主人公を応援せずにはいられない。
大九明子(映画監督)コメント
頭きた。ひどいじゃないか。女が何したっていうんだ。残酷な制度に踊らされた人々。何人たりとも、フロイドのTシャツを着たアン・ランに、敬意を表さねばならぬ。せめてもう、放っといて。何も我慢させないで。
古舘寛治(俳優)コメント
国全体の一人っ子政策が実際に個人に何をもたらしたのかを普通我々はあまり想像しないだろう。それを体感させてくれるのが映画の力だ。そこには私たちとは全く違う社会に翻弄された個人のリアルな人生がある。
質の高い作品にはたくさんの観客が集まるという理想的な真理まで証明したという。素晴らしい。
賢くクールな若者が情に心を覆われてゆく様は人間とは何者かを私に思い出させる。
魚輪タロウ🌛 @sakanawa
“イン・ルオシンが監督を務めた「シスター 夏のわかれ道」は、11月25日に東京・新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋ほか全国で公開”
夢見た人生か姉として生きるか「シスター 夏のわかれ道」予告、大九明子らがコメント(動画あり) https://t.co/qiGxeFLdFF