教会に集う人々の人生と受難劇を交差させたドキュメンタリー公開、監督は石原海

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「ガーデンアパート」の石原海が監督を務めた「重力の光:祈りの記録篇」が、9月3日より東京のシアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開される。

「重力の光 : 祈りの記録篇」ポスタービジュアル

「重力の光 : 祈りの記録篇」ポスタービジュアル

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「重力の光 : 祈りの記録篇」

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本作は、福岡県北九州市の東八幡キリスト教会に集う人々の人生と受難劇を交差させたドキュメンタリー。第14回恵比寿映像祭で上映され、高い評価を受けた。YouTubeで予告編が公開されている。

なお本作のオリジナルステッカー付き全国共通特別鑑賞券が8月12日にシアター・イメージフォーラム、東八幡キリスト教会、福岡・KBCシネマ、大阪のシネ・ヌーヴォで発売。石原の過去作「忘却の先駆者」が8月5日、「アシッド鳩」が8月15日、「狂気の管理人」が8月25日から10日間ずつYouTubeで無料公開される。

永井玲衣(哲学研究者)コメント

痛みと苦しみと苦痛に満ちた世界。なぜわたしたちは生まれてきてしまったのか。神はいるのか。愛とは何か。だがこの作品を受け取ったいま、祈らざるを得ない。わたしの苦しみをとりのぞいてしまうのではなく、弱く愚かなわたしのまま、同じように弱く愚かな他者と共に、どうかちゃんと苦しませてください、と。

富田克也(映画監督 / 脚本家)コメント

世界中で「神」と祀られるようになった人々は、キリストもムハンマドも釈迦も老子も孔子も、詰まるところ同じことしか言っていない。拙作「典座」でその存在を知り驚嘆した曹洞宗の青山俊董老子は、信仰とは苦しみ哀しみから逃れるためにあるのではなく、それらを知ることでようやく信仰への“アンテナ”が立つのだと言っていた。それまで絵空事にしか聞こえなかった言葉は輝きはじめ、重力によって今の姿を留めている私たちを照らす。私たちより先にアンテナが立ち、“道”への入り口に立った人々がここには映っている。

小林エリカ(作家 / マンガ家)コメント

石原海さんは、人間がそれぞれ持つ苦しみや哀しみや弱さまでも、輝かしい光とともに軽やかにまっすぐ映すことができる人だと思います。
その作品をとおして、私自身の中にあるものもまた照らされてゆき、やがて私も、私たちも、世界を少しずつでも変えていくことができるかもしれないと、信じられる気がします。

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(c)2022 Gravity and Radiance

読者の反応

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Kyoko Nakanishi @mmktn

奥田知志牧師の牧会する東八幡キリスト教会のドキュメンタリー。これは見ねばかも。
https://t.co/ON90TjGWAY https://t.co/3DnVnGF7YI

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