すずり街のマンガを阿部顕嵐と阿久津仁愛によるダブル主演でドラマ化した「BLドラマの主演になりました」の続編が、本日6月13日にTELASAで独占配信スタート。毎週金曜正午にエピソードが更新され、全6話の本編を楽しむことができる。
2023年12月に「クランクアップ編」、2024年1月に「クランクイン編」が配信・放送された前作。人気イケメン俳優・赤藤優一郎と、元売れっ子の子役で実力はあるが今は“地味系俳優”の青柳萌によるピュアな同棲ラブコメディが展開された。新作「続・BLドラマの主演になりました」では、前作で互いの思いを伝え合った赤藤と青柳のピュアすぎる恋が、よりパワーアップして描かれる。
映画ナタリーでは、赤藤役の阿部顕嵐と青柳役の阿久津仁愛、彼らのマネージャー役で出演した渡部秀と小越勇輝、主人公たちをかき乱す新キャラクターに扮した古屋呂敏と押田岳の3組に、2ショットインタビューを実施。クランクアップ直後の彼らに、前作から変化したことや変わらないこと、撮影時のエピソード、“最初からフルスロットル”だという本作の魅力をそれぞれの役目線で語ってもらった。
取材・文 / 小林千絵撮影 / 清水純一
「続・BLドラマの主演になりました」キャラクター相関図
阿部顕嵐&阿久津仁愛が登壇!スペシャルトークつきプレミア試写会
6月18日都内某所で開催。第1、2話の上映後に阿部、阿久津、監督の熊坂出が登壇し、“ここでしか聞けない撮影の裏側トーク”を展開する。19時45分頃開始のトークイベントはTELASA見放題会員向けに生配信を実施!
キャラクター紹介
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青柳萌(阿久津仁愛)
売れっ子の子役だったが、今はパッとしない地味系俳優。BLドラマ「恋する俺とおさななじみ」のダブル主演に抜擢され、役作りのために赤藤と同棲する中で両思いになったが、関係がなかなか進展しないことに悩む。
持てる力のすべてを使って真剣にふざけました(阿部)
──「続・BLドラマの主演になりました」の脚本を読んだ印象を教えてください。
阿部顕嵐 台本を読みながら声を出して笑っちゃいました。これを演じてできたものがつまらなかったら僕らの責任になると思うくらい面白かった。この台本以上に面白くするのが僕らの使命だと思ったので、とにかくがんばりました。持てる力のすべてを使って真剣にふざけました(笑)。
阿久津仁愛 「真剣にふざけました」って、めっちゃ見出しに使われそう!(笑)
阿部 あはは(笑)。
阿久津 前作で赤藤と青柳は近付きましたが、今回はお互いの好きな気持ちが高まるからこそ生まれる不安や嫉妬が描かれます。そんなところがかわいらしくて「がんばれ!」って応援したくなるなと思いながら読みました。
──ご自身の中で、前作と変えたところ、もしくは意図的に変えなかったところを教えてください。
阿部 赤藤は前作とあまり変えていないです。ただ脚本上、付き合った状態からスタートなので、最初からフルスロットルです(笑)。
阿久津 僕は前回よりもかわいらしさを出せるようにがんばりました。セリフも前作よりかわいらしいものが多かった気がするんですよね。あざといセリフも多いし。そこはあえてナチュラルにせずに、意識的にかわいくしました。
──前作を拝見して、阿部さんの赤藤はものすごくコメディに振り切っていて愛おしいなと感じましたが、あそこまで振り切るお芝居はいかがでしたか?
阿部 気持ちいいですね。中途半端だと恥ずかしくなっちゃうんで。それに、原作でも脚本でも赤藤は振り切れているキャラなので。今回も台本に負けないようにちゃんと面白く演じました。
──阿久津さんは「今作ではよりかわいらしく」とおっしゃいましたが、前作もかなりかわいらしいなと感じました。そのかわいらしさはどのように作っていったのでしょうか?
阿久津 どうなんだろう? 今作で言えば、青柳のお兄ちゃん的な存在である灰原(龍之介)さんが登場して、かわいがってもらうシーンが多いので、弟らしさがかわいらしさにつながっているのかも。
阿部 しかも実際、仁愛は弟なんだよね?
阿久津 うん。でもお兄ちゃんでもあるよ。
阿部 お姉ちゃんと妹っていう女性に挟まれているからじゃない? だからたぶん仁愛は“かわいい”に慣れているんですよ。身の回りにかわいいがあふれているんだと思う。
阿久津 あー、あふれてるあふれてる!
阿部 だよね。俺は男兄弟だから「かわいいって何?」って感じ。さっきもアンケートに答えていたんですけど、仁愛は普通にハートとか書くんですよ。やっぱりかわいいが身近にあるのとないのって雲泥の差なんじゃないかな。けど本人はそれに気付いていないんですよね。気付いてないよね?
阿久津 うん、気付いてない。
阿部 だからうらやましい。つまり、演じられる幅が広いってことだから。俺、「かわいく演って」って言われても難しいですもん。
阿久津 嘘だ! 絶対できるよ。今回だってかわいいシーンあったじゃん!
阿部 あー、あれは確かに、自分でもかわいかったなと思う(笑)。
僕らのドキドキラブラブ感をぜひ堪能して(阿久津)
──今作は“ピュアすぎる恋”がよりパワーアップして描かれるとのことですが、特にパワーアップしているなと思ったところを教えてください。
阿久津 面白シーンはさらにパワーアップしていますね。撮影中、耐えられなくて何回もNGを出しちゃいましたもん(笑)。特に劇中劇。前作の劇中劇よりもさらに間の使い方や表情の多彩さもパワーアップしているので、きっと観ている方も腹を抱えて笑うと思います。
阿部 この作品って、細かいところにまでおもしろ要素が詰まっているんですよ。今作で言ったら、青柳の過去作のタイトルとか青柳をめぐるクイズ対決の内容とか。大胆な作品かと思いきや、実は細かいところにまで神様が宿っている作品なので、隅々まで注目してもらえたらより楽しめると思います。
──では本作とは関係なく、今お二人がパワーアップしたいと思っていることはなんですか?
阿久津 身長が欲しいです。
阿部 今、何歳だっけ?
阿久津 24歳。まだいけるでしょ? まだあきらめていません! あの……もう1ついいですか?(笑) 僕はたまに料理をするんですが、いつも同じものばかり作ってしまうので、レシピのバリエーションを増やしたい。料理の腕のパワーアップを目指します!
阿部 僕は体をパワーアップさせたいですね。最近ずっと筋トレをしていて。今作のさらに続編もあると信じているので、赤藤としてはあまりゴリゴリになりすぎてもよくないなと思いつつ、もうちょっといい体になりたいなと思っています。
──では最後に、改めて本作の見どころを教えてください。
阿部 この作品は“推しがいる人生”というのも1つのテーマ。推しがいると人生が豊かになるなというのは、赤藤を演じていても思います。観てくださる皆さんに推しがいるかわからないですが、推しがいる人にはまずそこに共感してもらえたらうれしいですし、“みんな、推しや好きな人を作って人生をパワフルに楽しく生きていこうよ”というメッセージを感じ取っていただけたらうれしいです。
阿久津 今作は前作よりもさらにロケーションがよくて、すごく画がきれいなんです。美しさと僕らのドキドキラブラブ感をぜひ堪能していただければと思います。
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渡部秀×小越勇輝 インタビュー