ドキュメンタリー「
ウクライナはロシアとヨーロッパに挟まれるその立地から、親ロシア派と親欧米派が対立してきた歴史がある。2014年4月にはロシアを後ろ盾とする分離主義勢力によって、ウクライナ東部でドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国の独立が宣言された。そこからウクライナは、反政府武装勢力と見なされた両共和国との紛争状態に陥った。本作ではスロバキアの写真家
特報映像では、ムラヴェツ Jr.が2015年にウクライナ入りして捉えた、分離主義勢力が支配する村や紛争の最前線の映像が映し出されている。終盤には「なぜ、戦争は繰り返されるのか」というテロップや「残念ながら21世紀になっても人は戦争がしたいのです」という男性の声が収められた。また劇場パンフレットにも寄稿するウクライナ出身の国際政治学者グレンコ・アンドリーより本作の推薦コメントが到着した。
「ウクライナから平和を叫ぶ~ Peace to You All ~」は8月6日より東京・ユーロスペースにて公開される。
グレンコ・アンドリー コメント
戦争とは、テレビで見られる燃えている建物の映像ではない。何十万人、何百万人の悲劇の積み重ねだ。出てくる人達の一部はウクライナを憎み、ロシアに助けを期待している。悲惨な目に遭いながら、この状況を起こしたロシアに感謝する、これほど悲しいことはないだろう。
この映画は、ロシアによる全面侵略の数年前に、ウクライナ東部での局地戦争が続いていたころに制作された。あの頃は、ドンバスだけが戦場となり、他の地域は直接な攻撃を受けなかった。ここで描かれている光景だけでも、戦争はいかに恐ろしいか、十分理解できるはずだ。
Verdegreen @Verdentine
なぜ、戦争は繰り返されるのか…ドキュメンタリー「ウクライナから平和を叫ぶ」特報(コメントあり) https://t.co/3F2jQhoyiH