第75回カンヌ国際映画祭でエキュメニカル審査員賞と最優秀男優賞を受賞した「
自らの手で育てられない赤ん坊を匿名で預けられる“赤ちゃんポスト”をきっかけに出会った人々の旅路を描いた本作。預けられた赤ん坊を横流ししてマージンを稼ぐベイビー・ブローカーのサンヒョンを
是枝の監督作で最優秀男優賞が授与されたのは「誰も知らない」で柳楽優弥が受賞して以来2度目。是枝は「自分の映画に出た役者が褒められるのが一番うれしい。素直にうれしいです! 自分が褒められると疑ってかかりますけど(笑)、役者が褒められるときは本当にうれしいです。特に今回はソン・ガンホさん。この作品にとっての最高のゴール、とても美しいゴールだなと思います」と喜びをあらわに。続けて「この日韓の合同チームで主演の役者が男優賞というのは、共演した役者たちもスタッフも一番うれしいと思う。彼がこの作品の肝だったし、本当にムードメーカーだったし、チームリーダーだったので、こういう形で評価されたのは何よりでした」とコメントした。
ソン・ガンホとの関係性について、是枝は「どう信頼関係を築いてお互いが何を求めるのか、言葉を尽くして話すということも大事ですが、撮りながら関係を深めていくことを意識しました。彼が積極的にアプローチをしてくれたので、本当に助けられましたし、いい関係を築くことができた」と明かす。さらに「パク・チャヌクさんと『これをきっかけに、もっと日韓のスタッフとかキャストとかの交流が進むといいね』と話しました。お互いから学ぶことがたくさんあるだろうし、そこからまた新しいものも生まれてくる。ポン・ジュノさんと話していても、日本の役者さんで撮りたいという気持ちをすごく感じるし、韓国の監督とやってみたいと思っている日本の役者さんはすごく多いと思いますよ。そうやって日韓関係が進んでいくのはとてもいいことだと思います」とも述べた。
また、話題は、是枝が総合監修を務めたオムニバス映画「
「ベイビー・ブローカー」は6月24日より東京・TOHOシネマズ 日比谷ほか全国でロードショー。
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それ韓国映画でしょ!! https://t.co/xvDIOr449R