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本作は神奈川・川崎を舞台に、深い傷を負った男たちが再生に向けて葛藤するさまを描いたBL作品。稲葉が絶望的な状況に追い込まれる小学校の臨時教師・桐谷仁、遠藤が桐谷を激しく追い詰めながら再生へと導く孤高のラッパー・KAIを演じ、大手広告代理店に勤める桐谷の妻・仁美にさとうが扮した。
稲葉は「これだけたくさんの方が来てくれたことに胸がいっぱい」と上映後の客席を見渡しながら、出演の決め手を聞かれると「脚本の段階ですごくエネルギーを感じた。飛び込むのは怖い役だったけど、面白いと思ってしまった以上、むき出しで飛び込もうと思って挑みました」と話す。1000人に及ぶオーディションからKAI役に抜擢された遠藤は「オーディションに向かう道中が一番緊張していました。でも決まってからは、もう覚悟を決めて。内心緊張しつつ、ワクワクして撮影に臨めました」と当時の心境を明かした。
稲葉は、かねてから親交のあったさとうとの共演を「ほなみだったら大丈夫だ、と安心して寄りかかれた」と述懐。撮影は1日だけだったというさとうは「一番最初に『友くんについて行くからよろしくね』と伝えたら『任せろ!』と言ってくれたので。そこに乗っかっただけです」と振り返る。遠藤は桐谷と仁美のある重要なシーンを見学していたそうで「思ったより仁美が仁のことを愛していると強く感じて。そこでKAIとして、やらなきゃいけないことのギアが入った。刺激を与えてくださった」とさとうから大きく影響を受けたことを吐露。またKAIという役柄について「もともとヒップホップ、ラップ文化が好きなんです。ラッパー役をできたことがすごく大きく、ありがたい経験でした」と達成感をにじませた。
熊坂が稲葉、遠藤、さとうを「本来は誰にも見せたくないような心や体の動きを、いさぎよくさらしてくださった。結果的に3人じゃないと生まれない、かけがえのない瞬間が続く映画になったと思います」と称賛する場面も。そして「Twitterで感想をつぶやいてくださったら、必ずリプライします。皆さんの言葉が、ものすごく強い武器になります」と来場者に感謝。稲葉は「いろんな方の力でこの初日にたどり着けました。コロナ禍になってから、満員の客席はなかなか見られないので、今すごく幸せを感じています。ここからさらに多くの人に映画を届けられるよう尽力していきます」と呼びかけ、イベントを締めくくった。
「恋い焦れ歌え」はシネクイントほか全国で順次ロードショー。
※「恋い焦れ歌え」はR15+指定作品
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First-day event of new movie "Koikogare utae" at Cine Quinto on 27 May 2022 - Inaba Yu, Endo Kenshin & Sato Honami
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