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本作は、熊坂が自ら原作を手がけたマンガ「恋い焦れ歌え~R.I.P.~」をもとにしたラブストーリー。神奈川・川崎を舞台に、深い傷を負った男たちが再生に向けて葛藤するさまが描かれる。主人公・桐谷仁役の稲葉は「脚本の段階でうねりを上げるようなパワーが満ちあふれていたので、どこまで飛び込めるか毎日考えていました」と振り返る。
KAI役の遠藤は参加者1000人を超えるオーディションで抜擢された。「オーディション会場には『この人が演じても素敵だろうな』と思うすごい人ばっかりで。僕は昔からラップが好きだったので、それだけは完璧にして帰ろうと思いました」と当時を回想。「(合格して)安堵でしたね。声に出して『あー!』と言いました」と晴れやかに語った。
そんな2人の起用理由を熊坂が説明。稲葉について「彼の舞台挨拶の映像を観て、いちいち受け答えが面白いのがすごいと思いました。きっと頭がいい人なんだろうなと。生きていくうえでユーモアが一番大切だと思いますが、彼はユーモアがあるんだろうなって」と明かすと、稲葉は「初めて聞きました。今日まだユーモアを一切出してないけど、どうしよう(笑)」と焦り出す。続いて熊坂は「僕はずっと子供を演出してきたんですけど……小学生の女子って5年生ぐらいから大人びてくる気がするんです。健慎は生き生きした小3女子っぽさがあった。それが決め手です」と語って遠藤を苦笑させつつ、「いいコンビでした」とキャスティングへの手応えを口にした。
心身ともにハードな撮影だったそうだが、稲葉は「役を生きる時間が大変だったりつらいものであればあるほど、現場の皆さんが支えてくれるので、俳優部として幸せだと感じることが多かった」としみじみ語る。遠藤は唐突に「動物ってすげえなと思った日があった」と切り出し、「アライグマが撮影場所に出たことがあって。めちゃめちゃかわいいんですよ。ポールを降りようとしてたので、みんなで『がんばれ、がんばれ』って。団結力ある現場だなと、アライグマを通して感じました」と和やかなエピソードを披露した。
また脚本も手がけた熊坂は「性被害のシーンも真っ向から描こうと思っていました。仁はその象徴となるような役だったので大変だったと思います。大変な役柄を受けてくれました」と稲葉に感謝を伝える。ハハノシキュウは「ぶっちゃけラップって簡単なんですよ。“ラップをする”という作業は、歌詞を覚えてリズムに乗ってしゃべるだけなので。お二人(稲葉・遠藤)は、これでいいのかな?と思いながら練習していたと思う。目隠しして走っている状態だったので、その目隠しを取ってあげるのが僕の仕事なんだと思いました」と述懐した。
「恋い焦れ歌え」は5月27日よりシネクイントほか全国で順次ロードショー。
※「恋い焦れ歌え」はR15+指定作品
稲葉友の映画作品
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