本作は、少年の紡ぐ物語が暗黒の現実を浸蝕し、真実の光を放つディストピアから天上の涅槃へと跳躍するネオSFサスペンス。ある片田舎の中学校で、転校生のオサムはホウスケという少年が同級生に自作のマンガを汚されているのを目撃する。マンガの題名は「虚無ダルマ」。それはフリースタイル説法で街を支配する虚無ダルマと米国のスパイであるジョージ・ワタナベらが、達磨光現器と呼ばれる謎めいた機械をめぐって繰り広げる暗黒活劇だった。マンガの世界と現実が混濁していく中、ホウスケは虚無ダルマの組織で働く謎の青年「マルヤマ」の姿を見る。そして憑かれたような表情で登校したホウスケは「宇宙人の画家の絵を見た」と全校生徒に向かって叫ぶ。
監督の保谷は京都大学で宗教哲学を学ぶ傍ら、本格的に映画制作を開始。前作「クールなお兄さんはなぜ公園で泥山を作らないのか」でカナザワ映画祭2020の期待の新人監督賞(グランプリ)を獲得し、それに伴う「期待の新人監督スカラシップ」権で「宇宙人の画家」を撮ることになった。
なお本作にはラッパーの
「宇宙人の画家」は7月2日に東京・K's cinemaとアップリンク吉祥寺、7月22日に大阪のシネ・リーブル梅田、7月29日に京都・アップリンク京都で公開。全国で順次上映される。
保谷聖耀の映画作品
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カナザワ映画祭™主宰者(一社)映画の会代表理事 @eiganokai
カナザワ映画祭が見出した新人監督・保谷聖耀の「宇宙人の画家」7月に公開 https://t.co/Ve6Pejrne3