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小林は実写化のきっかけを「原作コミック1巻の終わり方がものすごく映画的で、恋の光が視えるシーンはエモーショナルだったので、映像化したらきっといい作品ができると確信しました」と回想。個性的な4人のキャラクターゆえ、脚本執筆に苦労したといい「マンガだとそれぞれの個性も画で何となく伝わると思うのですが、(文字だけの)脚本では全然伝わらないのです。なので原作から少し離れてみたり、キャラクターを少し変化させてみたり、試行錯誤して今の形にたどり着きました。前作では3・4回くらいしか書き直していないところ、本作では30稿くらい書き直していると思います」と明かした。
本作で女性たちの“恋の闘い”とともに友情も描いた小林は「ライバル同士でありながら友情を育むというのが原作でも好きな部分です。もしかしたら、すごく現代的で、新しい恋愛の形なのかもしれません。恋を定義する映画なので、こういう見せ方も素敵なのではと思いました」とコメント。またキャスティングについて「神尾さんは頭がよくて朴訥としていて、声のトーンも含めて西条に近いものを感じました。西野さんに関しては、華があるけど普通に見える人ってなかなかいないのですが、そこが北代にぴったりだなと思いました。平さんは、天真爛漫でかわいくて古風な雰囲気がある感じがまさに東雲だなと。宿木はかっこよくてサバサバとしていながら女性らしさも持っているという点で馬場さんを選びました」と理由を語る。
最後に小林は「今世の中は戦争やコロナなど、つらいことであふれていると思います。『恋』というのは軽いテーマだと一瞬思われるかもしれませんが、人と人のつながりの中で大事なものが『恋』なのかなとも思います。それがエネルギーになって、がんばろうという気持ちにさせてくれます。恋がたくさんの人の光になってもらいたい、そういう気持ちでこの映画を作りました」と思いを伝え、イベントの幕を引いた。なお秋★枝から到着したコメントは下部に記載している。
「恋は光」は6月17日より全国ロードショー。
秋★枝 コメント
自分の描いた漫画を映画にしていただくという経験は初めてだったのですが、ストーリーを再構成していただき、役者さんが演じて下さり、音や音楽、光の効果などが加わり、世界に色が付き…文字通り「次元が違う」ものにして頂いて、原作以上の「面白さ」のある作品へと昇華していただきました。
観てくださった皆様も、本作を多くの要素で楽しんでいただけたのではないかな、そうだと嬉しいな、と思っています。
恋という何だかよくわからないあやふやなものに対して、あれこれ考えたり楽しんだりするきっかけになれば幸いかなと思います。
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西野七瀬についてこれは至言だなあ
>西野さんに関しては、華があるけど普通に見える人ってなかなかいないのですが、そこが北代にぴったりだなと思いました。 https://t.co/UIvbdGFTEZ