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本作は村上春樹による短編小説集「女のいない男たち」所収の「ドライブ・マイ・カー」を原作とする物語。これまで世界で95以上の賞を受賞しており、第94回アカデミー賞では国際長編映画賞に輝いた。イベントには、監督の
授賞式で発表された際の感想を聞かれた濱口は「頭の中が真っ白になりました。西島さんたちと抱き合って、少し気持ちを落ち着けてスピーチをしました。スピーチの場でキャスト・スタッフみんなへ感謝を伝えられてよかったです」と明かす。西島は「本当に晴れがましい思いで見ていました。スピーチはすごいプレッシャーだろうなと思っていたのですが、すべて英語でやられていて非常に感動しました」と頬をゆるませる。
岡田は「体が勝手に監督と抱き合っていた。壇上で監督がキャスト・スタッフの名前を挙げてくださっただけでウルッときましたね。貴重な経験をさせていただきました」、霧島は「発表された瞬間は後ろでぴょんぴょん跳ねて喜ぶのが精一杯でした(笑)。監督のスピーチも感動的でした」と振り返る。授賞式の放送を観ていた三浦は「素敵な時間を経験させていただきました。画面に映る皆さんが誇らしくて、家族がテレビで観る私はこんな感じなのかなと思いながらいました(笑)」とコメントした。
現地でスティーヴン・スピルバーグと2ショット写真を撮ったという濱口は「スピルバーグさんの姿が見えて、誰に言われたか忘れましたが『ちょっと行ってきなさいよ』と。『ご一緒できて光栄です』と話しかけまして『賞にふさわしい映画だった』とお褒めいただき夢のようでした。どこにいても伝説のような方々が歩いている、“この世界はなんなんだろう”と思いながら過ごしていました」と述べる。
西島が「アンソニー・ホプキンスさんと握手して写真を撮っていただきました。あとジェーン・カンピオン監督が岡田くんに“バッドボーイ”と言ってました(笑)」と話すと、岡田は「そうです(笑)。この作品をちゃんと観てくれたうえでおっしゃってくれたと思うのでうれしかったです!」と笑顔を見せた。また岡田は「コーダ あいのうた」に出演したトロイ・コッツァーのファンだと言い、「通訳さんを含めた4人でちょっとだけお話できた時間があって、(コッツァーが)日本の手話はこうやってやるんだと興奮されていて何も質問することができなかった(笑)」と語る。
オスカー像の“重み”について問われた濱口は「2年前にポン・ジュノ監督が片手で軽々持ち上げていたので、軽いものなのかなと思っていた。でも実際に手にすると重かったです。ジュノ監督の筋力がすごいんですかね」と吐露。西島、岡田、霧島もそろって「重かった」とこぼす中、三浦は像を手に「そんなに重くない」と真逆な感想を述べて濱口らの笑いをさらう。
最後に濱口は「1人ひとりにゆっくり浸透していくような映画。これからも時間を掛けて広がっていったらなと思っています。この役者さんたちと一緒に仕事ができて本当に幸せに思っています」、西島は「キャスト・スタッフがお互いに尊重しあって大切に時間を掛けて作った作品です。戻れることなら戻りたい! それくらい素晴らしい現場でした」とメッセージを送った。
「ドライブ・マイ・カー」は全国で公開中。
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