本作は、23歳のAD・村田美希の葛藤を描く物語。彼女はお笑い番組が作りたくて制作会社に入ったが、深夜に街のよさを紹介するローカル番組「この街と私」の担当として休みなく働いている。彼氏の翔也と同棲している部屋には寝に帰っている状況の美希。ある日、お笑いの特番に企画を出したものの一蹴されてしまった美希は、「この街と私」の街頭インタビューを初めて1人で任される。
なお同作は、同じく永井が手がけた「くさいけど『愛してる』」「霞立つ」と併映される。永井と上原、「霞立つ」に出演しているめがねと
永井和男 コメント
僕は大学を卒業後、新卒でテレビ制作会社に入社しました。
AD時代は休みが無く、ロケハン、リサーチ、議事録、愛想笑いに追われていました。
面白い番組を作りたくて入社しましたが、数年後にまだその感情が残っている気がしなくてすぐに会社をやめました。
そこから自主映画を作り始めました。
お金は自分で出さないといけなかったですが、作りたいものが作れました。
作品が映画祭で評価されて、「この街と私」の企画の話が来ました。
吉本興業制作の地域発信型映画で、葛飾区での撮影が決まっていました。
一度、元々あった企画を提案しましたが、葛飾で撮影する意味を問われました。
再度ロケハンに行き、葛飾を巡る中で、地域発信型映画というものについて考え、AD時代のことを思い出しました。
あの時、希望を捨ててすぐに会社を辞めた自分と、今、監督として逃げられない自分がいました。
その時、まさに試されていると思い、この葛藤を映画にしようと思いました。
併映の「くさいけど『愛してる』」は友人の恋人の口臭を苦に、初めて作った短編映画です。
「霞立つ」はYouTuberのめがねちゃんと話しながら女子高生YouTuberの苦悩をできるだけそのまま映画にしました。この2作品と共に「この街と私」を見ていただけたらなと思います。
上原実矩 コメント
気がつけば撮影から3年経っていることに驚きながらも、
沖縄国際映画祭での初上映からめぐりめぐって
東京で劇場上映していただけることを嬉しく思います。
私自身、初めて中編作品で主人公として真ん中に立たせていただいたり、準備期間も撮影日数も少なかったりでいっぱいいっぱいになりながらも、
そんな様子を主人公の美希と重ねて日々一生懸命過ごしていました。
こいつぶっさいくだなー! がんばれよー!なんて、笑って応援していただけたら嬉しいです。(笑)
大変な時期ではありますが、劇場でお会いできることを楽しみにしています。
めがね コメント
高校生の頃の思い出を全てのせた作品です。
私の実話を元に永井監督と制作した、
初めての短編映画です。
始めは私自身、
SNSを通して自己表現していましたが、
今では舞台やドラマ、映画などの現場で、
お芝居をさせていただいております。
いつも思うのは、ネットを超えて表現できることは、とんでも無く光栄で、ほんの一握りのチャンスです。
今後も機会を増やせるような人になりたいです。
見てくださる皆様、ありがとうございます。
辻凪子 コメント
上京する前の大阪時代。実は高校の後輩でもあるめがねちゃんと青春を共にさせて頂きました。めがねちゃんの七変化など、女優めがねちゃん、YouTuberめがねちゃんの魅力が詰まっております。永井監督特集を劇場で見られることすごく楽しみにしています。皆様も是非劇場にお越しくださいっ!!!
永井和男の映画作品
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映画ナタリー @eiga_natalie
永井和男が23歳ADの葛藤描いた「この街と私」3月公開、主演は上原実矩(コメントあり)
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