田中泯が街中で踊るドキュメンタリー予告、オダギリジョーや役所広司からコメント届く

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ドキュメンタリー「名付けようのない踊り」の予告編がYouTubeで解禁。あわせて著名人からコメントが到着した。

「名付けようのない踊り」

「名付けようのない踊り」

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本作は、舞踊家・俳優の田中泯犬童一心が捉えたドキュメンタリー。2017年から2019年にかけて東京、広島、愛媛、福島、フランス、ポルトガルなどで収録された。

「名付けようのない踊り」

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予告編には、田中が街中やステージで踊る姿や野良仕事を楽しむ様子が収められた。オダギリジョーは「人間は生きるだけで芸術なんだと思わせてくれる」と心境をつづり、役所広司は「田中泯さんの圧倒的な存在感の秘密が、この映画を観て少しだけ見えたような気がする」と感想を伝える。そのほか大泉洋岡山天音崎山蒼志笑福亭鶴瓶永山瑛太橋爪功美波宮沢りえ山田洋次らのコメントは下記に掲載する。

「名付けようのない踊り」は2022年1月28日より全国ロードショー。田中のほか石原淋、中村達也、大友良英、ライコー・フェリックス、松岡正剛らが出演し、山村浩二がアニメーションを手がけた。

大泉洋(俳優)コメント

泯さんという人はなんでしょうねー。もう、本質だけの人、物事の本質しかない人みたいなイメージでしょうか。
薄暗い光の中、なんの音もなく、酷くゆっくりと、たまに激しく踊る泯さんを見て、何故か目が冴え、頭がすっきりする感覚になるのは、それが人間の本質を見せているからなのかなと思うのです。泯さんが会ってくれてるという事は、自分もそこそこ真面目に生きれているのかな?と思わせてくれる、そんなありがたい人です。

岡山天音(俳優)コメント

泯さんとご一緒したのはドラマの現場で、たったの数時間だけでした。
ですが直に対面する「田中泯」という存在そのものに、心を射抜かれてしまいました。
「生きる事はまだまだ面白くなる」と、この映画に映る泯さんに教えてもらった気がします。

オダギリジョー(俳優)コメント

泯さんに会うたびに、勝手に喝を入れてもらっている。
「ぼんやり生きてないか?」
「自分の身体や感覚を甘やかしていないか?」
泯さんは決してそんな事は言わないが、心の中で勝手に怒られている。
いや、怒られるだけじゃない。
人間は生きるだけで芸術なんだと思わせてくれる。

崎山蒼志(シンガーソングライター)コメント

印象的な言葉が何度もありました。
その場その場と、田中泯さんの「場踊り」の映像に息をのみます。
時に体が炙り返すような、感覚的に私自身も蘇るような気持ちでした。
繰り返しみたい映画です。

笑福亭鶴瓶(落語家)コメント

映画「たそがれ清兵衛」を見て“この人だれ?”と思ったほど印象的でそれからずっと気になってて
直接お会いしたのは映画「アルキメデスの大戦」の本読みの時です。
とにかくしゃべりやすくてすぐに電話番号も交換させてもらって、仲良くなりましたね。
バラエティにほとんど出られないので、観ているこっち(側)が真っ白の状態で観れてどんな役もハマっているというか、しっくりくるんですよね。特に映画「いのちの停車場」の父親役と映画「HOKUSAI」の葛飾北斎は直接電話で話したくらい素晴らしかったです。
こんなに真っ白の状態で観れる俳優はめずらしいですね。ほんと刺激を受けています。

永山瑛太(俳優)コメント

泯さんとおでん屋さんにいきました。
日本酒を2人で美味しく頂きながら泯さんのお話を聞いていました。

宇宙、星、光、土、生きる。
呼吸、苦しみ、怒り、生きる。
踊り、踊らない、静と死、生きる。

泯さんとおでんと日本酒。

時間は止まっていました。

橋爪功(俳優)コメント

泯さんから時折、野菜達が届く。就中、じゃがいもが凄い!
我が家では「みんじゃが」と呼んで、敬意を表して当分の間、家の玄関に居て貰うことにしている。

長谷川祐子(キュレーター / 金沢21世紀美術館 館長)コメント

映像で田中泯さんのさまざまな場での踊りの展開をみて、「場踊り」の意味が少しだけわかったような気がした。
おそらく彼は何の予見もなくその場に立って踊り始める、場所が彼に「動きという生命」をあたえる。
その生命は田中泯というヒトには属さない。「生命」はその場の空気の中に生まれて、そこにいるあらゆるもの、観客、ネコ、蚊や木々や鉄くずの気配を吸い込み、それらに自らの呼気を吹き込み、生命を共振させて、そして終わる。
現れては消える生命は名前をもたないゆえに、その場を共有したものの記憶に生き続ける。

原田マハ(作家)コメント

その踊りは、どうしようもない焦りであり、
やり場のない怒りであり、
途方もない悟りであり、
とめどない祈りであり、
そして、結局、
名付けようのない踊りである。

美波(女優)コメント

田中泯さんの表現を通し、私はずっと探し求めていた世界を垣間見た。
演じるのではなく存在すること。物質そのものに入り込み、同化していくことなのだと。
土に帰る必要がある現代、この映画はそのガイドになっている。

宮沢りえ(女優)コメント

泯さんから、踊ってごらんというお言葉を間に受けてしまった私は
plan-Bで泯さんの目の前で、体現することになった。
泯さんの眼差しとコトバで、みるみるうちに心の色んなものが剥ぎ取られて、
繕うものを失って怖くなった私は、わんわん泣いてしまった。
その時、「さぁ、ここからだ」と泯さんが嬉しそうな顔をした気がして、
自分の中に、本当の気というマグマが湧いてくるのを感じた。
この映画を観てあのplan-Bでの無我夢中の濃くて深い深い時間が浮かび上がりました。

役所広司(俳優)コメント

田中泯さんの圧倒的な存在感の秘密が、この映画を観て少しだけ見えたような気がする。
一瞬も目が離せない踊り、彼の中で何が起こり、何が見えているのか?
ゆるぎない集中力と隙の無い美しい肉体は本物の芸術品!
映画に収録されている泯さんが育てたジャガイモ、味の方はどうなんだろう?

山田洋次(映画監督)コメント

田中泯。彼の表現と姿。その生き方すべてがアートなのだ―
映画「たそがれ清兵衛」での出会いの時から、ぼくはそう思っている。

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(c)2021「名付けようのない踊り」製作委員会

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