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越谷オサムの同名小説を映画化した本作は、津軽三味線が得意な青森の高校生・相馬いとを主人公とした青春音楽ドラマ。強い津軽弁にコンプレックスを持ついとが、メイドカフェでアルバイトを始めたことをきっかけに成長していくさまが描かれる。いとを駒井蓮が演じ、カフェの常連客・青木に宇野が扮した。
「セーラー服と機関銃 -卒業-」で駒井と共演した宇野は、「今回も素晴らしかったです。僕が見たことのない駒井さんの顔がありました」と述べる。横浜はメイドカフェのシーンに出演する面々がすぐに仲良くなったと話し「1日、2日くらいでノリができていて。黒川芽以さんがすごく引っ張ってくれましたし、宇野さんも入って仲良くなってましたね」と和気あいあいとした撮影を回想。宇野も「駒井さんも横田(真悠)さんもすごく優しくて(笑)」とうなずいた。
宇野と何度も仕事をしてきた横浜は、彼がいたことで「現場がスムーズになった」と述懐。さらに「ほかのキャストさんは初めての方ばかりだったので、宇野さんのように知っている方が1人でもいると心が和みました。初めて私とやる俳優さんたちも、宇野さんがいることで『監督っていつもこうなんですか?』と聞きやすかったんじゃないかなと。助かりました」と感謝した。
トークは津軽弁についても展開。同じく青森を舞台にした横浜の作品「ウルトラミラクルラブストーリー」でも宇野は津軽弁を少しだけ披露したが、今回は方言指導者に猛特訓を受けたそう。宇野は「津軽弁は人によって違うんですよね」「お客さん役の地元の方たちが『それは違うんじゃないか』とそれぞれ違うこと言うんですよ。楽しかったですよ、難しかったですが」と方言の奥深さに悩んだことを明かしたが、青森出身の横浜からは「宇野さんはめちゃくちゃ練習されていて、セリフはほぼ完璧でした」と絶賛されていた。
さらに宇野は「メイド喫茶の常連さんは地元の方々ですから、邪魔しないようについていこうと」と振り返り、青森県平川市市役所職員や弘前大学の学生が参加していたことを明かす。そして「本当にお二人が素晴らしくて……。できないですよね、あの感じは。勉強になりました」と話した。
終盤に横浜が「今回そんなに演出した記憶がない」と口にすると、宇野は「監督がいるだけで演出になるんですよ。本質を見てらっしゃるので嘘ついたらすぐ……。『俳優・亀岡拓次』のときに『無理に笑わなくていいからね』と言われたのを覚えています」と反応。それを聞いた横浜は「宇野さんは顔に出やすいじゃないですか、正直だから(笑)」と言って会場の笑いを誘った。
「いとみち」は全国公開中。
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「いとみち」宇野祥平が和やかな現場回想、横浜聡子には津軽弁を褒められる(写真6枚)
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