「僕らのままで」ルカ・グァダニーノが制作裏話つづる「今の世界を反映させた」

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海外ドラマ「僕らのままで/WE ARE WHO WE ARE」の監督、脚本、製作総指揮を担当したルカ・グァダニーノによるプロダクションノートが公開された。

「僕らのままで/WE ARE WHO WE ARE」キーアート

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「僕らのままで/WE ARE WHO WE ARE」

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「君の名前で僕を呼んで」で知られるグァダニーノが初めてドラマシリーズを手がけた本作は、イタリア・キオッジャの米軍基地の宿舎で暮らす少年少女を軸にした青春群像劇。多感な時期を迎えたティーンエイジャーの姿を通して、基地での日常やアイデンティティの探求、家族との関わりを描く。

「僕らのままで/WE ARE WHO WE ARE」撮影現場にて、ルカ・グァダニーノ。

「僕らのままで/WE ARE WHO WE ARE」撮影現場にて、ルカ・グァダニーノ。[拡大]

2017年1月に企画が始動した本作。きっかけは、製作総指揮のロレンゾ・ミーリからアメリカの郊外を舞台にジェンダーの揺らぎをテーマにしたシリーズ作品に興味があるか尋ねられたことだという。これについてグァダニーノは「アメリカのコミュニティを舞台にする点については面白そうだと思いました。これまで作られてきたものとは違う、何か新たな道筋を見つけることができるような気がしたのです」と振り返る。

「僕らのままで/WE ARE WHO WE ARE」撮影現場にて、ルカ・グァダニーノ。

「僕らのままで/WE ARE WHO WE ARE」撮影現場にて、ルカ・グァダニーノ。[拡大]

またグァダニーノはモーリス・ピアラ、シャンタル・アケルマン、ベルナルド・ベルトルッチら巨匠の作品との出会いから大きな影響を受けたと感謝し、全8話の本作を「8幕の“映画”」だと表現。ジョナサン・デミ、ロバート・アルトマン、ロベルト・ロッセリーニ、フェデリコ・フェリーニらが手がけた群像劇からは「すべてのキャラクターに対して優先度や重要性に差を付けず均等に尊厳を与える」点において感銘を受けたとつづる。

ルカ・グァダニーノ (Photo by Alessio Bolzoni)

ルカ・グァダニーノ (Photo by Alessio Bolzoni)[拡大]

「ご覧になる方の中には、私が理想郷の縮図を描いたと思う方がいるかもしれません。しかし実際には今の世界を反映させた世界を描いているのです」と主張し、すべての面においてディテールに悩み抜いたと伝えるグァダニーノ。最後に「WE ARE WHO WE ARE(=私たちは私たち自身だ)」という作品タイトルにも触れ、「可能な限り“ここであり今”という精神を描き出しました」と締めくくった。プロダクションノート全文はスターチャンネルのnoteに掲載されている。

「僕らのままで/WE ARE WHO WE ARE」はAmazon Prime Videoチャンネル「スターチャンネルEX -DRAMA & CLASSICS-」で全話配信中。BS10 スターチャンネルでは、本日6月23日23時より最終話が放送される。

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Photo by Yannis Drakoulidis (c) 2020 Wildside Srl - Sky Italia - Small Forward Productions Srl

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