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SF作家ケン・リュウの短編小説「円弧(アーク)」を、「愚行録」「蜜蜂と遠雷」の石川が映画化した本作。そう遠くない未来を舞台に、不老不死の処置によって30歳の体で永遠に生きていくことになったリナの姿が描かれる。
芳根との共演について聞かれた寺島と岡田は「がんばったねえ」とねぎらいの言葉を掛け、小林も「日々の撮影で(芳根を)横から見ていて、大変だっただろうなと思います」と述べる。石川と二人三脚で撮影を進めていったという芳根は「現場で触れたこと、見たことを形にしていく作戦でした。監督といろいろな感情を共有しながらリナを作っていきました」と回想。清水は、撮影が新型コロナウイルスの感染拡大前に行われたことに触れながら「きょんちゃん(芳根)は本当にガッツがあって、絶対『できない』とは言わない。香川ではずっと一緒にいて、ごはんに行ったり、部屋でしゃべったりしていました」と思い出を語った。
小林は映画について「なんて言ったらいいんだろう、とにかく不思議な感じですよ。日本的なウェットな感じが画面に流れていなくて、意外とドライです」と説明。風吹は「相変わらず素敵でかっこよくてマイペースなので、そばで演技をしていて心地よかったです」と夫婦役の小林との共演を述懐した。芳根は2人のシーンがもっとも好きだと言い、「車椅子で外を回っているシーンをぜひ観てほしいです!」とアピールする。
劇中には、遺体を美しい状態のまま保存する施術・プラスティネーションが登場。芳根が「しのぶさんと一緒に練習させていただいたことがあったんですが、しのぶさんを見て『まずいぞ』と焦りました。自分の足りなさを感じて」と振り返ると、寺島は「私の見せ場はここしかないと思って(笑)」と情熱を持ってプラスティネーションに臨んだことを明かす。また、芳根との最初の撮影がキスシーンだったという岡田は「俳優としての信頼関係は不安がなかったんですが、役柄同士では初めてだったから……緊張しました」と述べた。
続いて、登壇者たちは「もし永遠の命を得たら100年後何をしていたいか」という質問に回答していく。寺島は「そんなに生きなくて大丈夫です」、小林は「土の中に居たいです」と書いたフリップを出し、会場に笑いを起こす。岡田が「自分の島を作りたい」と答えると、芳根から「『どうぶつの森』かと思いました」というツッコミが。岡田は「そうですね、自分でも今思いました」と恥ずかしそうに微笑した。
ケン・リュウと何度か話す機会があったという石川は「印象に残っているのは『僕はこれをディストピアとして書いているわけではない』という言葉。何かをジャッジするような物語ではないとお話されていたのを覚えています」と作品の本質に触れる。そして芳根は「映画の単独主演は7年ぶりです。あまりこういうことは言わないんですが、本当に気合いが入っています。映像、衣装、美術、照明などすべてが美しいです。新たなジャンルの映画が誕生したと思います」と自信をのぞかせた。
「Arc アーク」は6月25日より全国でロードショー。
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