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椰月美智子の同名小説を原作とする「明日の食卓」では、「石橋ユウ」という名前の息子を育てる3人の母親を軸に、ささいなきっかけで徐々に崩壊していく家庭が描かれる。本日の舞台挨拶にはフリーライター・石橋留美子役の
10年ぶりに映画で主演を務めた菅野は、和田演じる夫について「うちの旦那は本当にビールばっかり飲んで。子供と遊んではくれるけど、やってほしいことはやってくれない!」と留美子になりきったように語る。自身はフェイスシールドを付けての撮影が初めてだったのに対し、和田は慣れた様子だったそうで、「私はつい付け忘れて話しかけたりして…申し訳なかったです」と謝罪した。和田は「テストと本番でがらっと変わる」と菅野の印象を伝える。
藤原扮する加奈の弟は素行が悪いが、高畑は「どうしようもない弟なんですが、季節さんだからかどうにも嫌いになれない」と吐露。藤原は「瀬々監督の作品ということで匂い立つ感じにしようと思って、(撮影前の)数日間お風呂に入らなかったんですよ。臭くないかなと心配してました」と打ち明け、高畑を「臭かったかな? わからなかった!」と驚かせる。しかし瀬々は気付いていたようで、「髪の毛がベトベトしてるなと思ってた」と笑った。
夫婦役の尾野と大東は「(柴崎楓雅演じる)息子に引っ張ってもらいました」と口をそろえる。大東演じる夫について、尾野が「嫌ですね。でも全部が全部嫌な旦那ではない気もしていて。子供やお母さんとも話してくれるし」と言うと、大東は「それ、なんでやろな?」と何かを期待するように質問。大東は「大東くんが……」「演じて……」と答えを促すが、尾野はニヤニヤしたまま押し黙る。結局、大東が「大東くんが演じているから!」と自ら口にし、尾野は「こんな感じでやってはります」とオチを付けた。
コロナ禍にもかからわず、多くのファンが映画館に駆け付けたことに感動している様子の瀬々。「ここで出会えたことがうれしいです。こんな時期でも、物語という宝物を皆さんにプレゼントできると思っています」と力強く語る。菅野も「今日皆さんが劇場に来てくださったことで、すごく励まされました」と胸の内を伝え、「モヤモヤや孤独感を抱えて生きている女性は、自分だけじゃないと感じてもらえると思います」と映画をアピールした。
「明日の食卓」は5月28日より東京・角川シネマ有楽町ほか全国でロードショー。6月11日よりWOWOWオンデマンド、auスマートパスプレミアム、TELASAで配信される。
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