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椰月美智子の同名小説を実写化した本作は、同じ「石橋ユウ」という名前の息子を育てる母親3人を軸にした社会派エンタテインメント。実際に2児の母である菅野は「原作を読ませていただいて、世の中のお母さんはみんな自分を重ねてしまうと思いました。コロナ禍の前にお話をいただいたんですが、自粛期間中は自分の子供と向き合う時間も増えたので、運命的なタイミングでした」と作品との出会いを振り返る。
大阪に住むシングルマザーという役どころの高畑は、「子供がいないのでどんな感じか手探りで演じるのがすごく難しかったです。ただ、自分は東大阪で育って小さい頃からシングルマザーのお母さんたちを間近に見てきたので、土地の懐かしさにすごく助けられました」と役作りを述懐。また、尾野は「抱えている問題の量が多いな、と。でも、本当のお母さんはもっとつらいんだろうなと思いました。私は子供を持つ経験はしていないですけど、予行練習のような感じで楽しんで演じました」と続けた。
息子役の外川から「役では怖いお母さんなんですけど、撮影が終わったあとはフォローしてくれて、とっても優しい人でした」とコメントされた菅野。「言わされてるみたい!」と笑いつつ、「げんこつするシーンでそれまではフリだったんですけど、最後の1回だけ本当に入っちゃったことがあって。悪かったよー」と外川に謝る。そして、瀬々から「痛かったよな?」と問われた外川は「……はい(笑)」と正直に返答し、会場に笑いを起こした。
高畑の息子役の阿久津は、関西弁に苦労したことを回想。高畑は「練習したね。関西弁がいいきっかけになるかもしれないと、ドキドキしながら話しかけました」と笑顔を向ける。尾野の息子役の柴崎が「撮影の合間に尾野さんと大東(駿介)さんがトランプと指スマで遊んでくれて、お二人のことが大好きになりました。毎日現場がすごく楽しかったので、撮影を乗り切ることができました」としっかりとしたコメントをすると、尾野は「100点! 大人以上に大人なんです。柴崎くんからしゃべりかけてくれたり、お芝居のときも『わかりました、やります』って返事していたり。見習わなきゃいけないなと感じました」と称賛した。
母親役の3人は撮影時には共演シーンがなかったという。菅野は「試写で観たときにお二人が素晴らしくて。えぐられるようなパワーもありますけど、タイトルにもあるように明日の希望も感じられる映画になっていました」と語り、高畑と尾野に「本当に大変でしたね。お疲れ様でした!」と伝える。瀬々は「菅野さんはチャーミング」「高畑さんは嘘がない」「尾野さんは化学反応の人」とそれぞれの演技を評しねぎらうと、「不甲斐ない男の代表として言います。この映画は“いい家族”がうまくいかなくなって、そこからどうしようかという作品です。今は失敗がよくないとされていますけど、そこからどう進むのかが非常に大事だと伝えています。お母さんだけではなく、男性にもぜひ観ていただきたい」とアピールし、イベントを締めくくった。
「明日の食卓」は5月28日より全国ロードショー。6月11日からはWOWOWオンデマンド、auスマートパスプレミアム、TELASAで配信される。
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菅野美穂や高畑充希が子役との共演回想、尾野真千子は「大人以上に大人」(写真13枚) https://t.co/jnL7JGFrz0