津村は「書いてから十五年が経過したこの作品は、今となっては別の人が書いたようにも思えます。けれども、今映画という形になって、自分が描きたかった堀貝佐世の鷹揚さは、確かに誰かの支えになるものだと、改めて信頼させてもらえたように感じました」と述べ、「自分自身の物語に囚われすぎず、簡単に誰かの苦しみや使命を共有してしまう堀貝や吉崎の姿は、自分が小説を書き始めた頃から今まで、一貫して描きたいと願ってきたおおらかな人間の姿で、わたしが常に誰かに見出したいと思っている態度の具現でもありました」とコメントした。
なお本作の全国共通特別鑑賞券が4月29日より税込1500円で販売。前売り特典として特製ポストカードが用意された。
「君は永遠にそいつらより若い」は東京・テアトル新宿ほか全国で順次公開。
津村記久子 コメント
自分の書いた小説はすべてどうやって書いたか思い出せないのですが、中でも書いてから十五年が経過したこの作品は、今となっては別の人が書いたようにも思えます。けれども、今映画という形になって、自分が描きたかった堀貝佐世の鷹揚さは、確かに誰かの支えになるものだと、改めて信頼させてもらえたように感じました。自分自身の物語に囚われすぎず、簡単に誰かの苦しみや使命を共有してしまう堀貝や吉崎の姿は、自分が小説を書き始めた頃から今まで、一貫して描きたいと願ってきたおおらかな人間の姿で、わたしが常に誰かに見出したいと思っている態度の具現でもありました。
映画に関わられたすべての方に、改めて、他者に優しくあることの力を強く肯定し、このように提示してくださったことに、感謝を申し上げます。この小説を書いてよかったです。ありがとうございました。
Natsu @Natsu59470757
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