ムロツヨシ「BLUE/ブルー」で男に惚れる、窪田正孝は「真のかっこよさがあった」

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松山ケンイチが主演、吉田恵輔が監督を務める「BLUE/ブルー」を鑑賞した著名人から、コメントが到着した。

「BLUE/ブルー」ポスタービジュアル

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本作はどれだけ努力しても負け続きだが、誰よりもボクシングを愛する男・瓜田が主人公の物語。松山が瓜田を演じ、抜群のセンスを持つジムの後輩・小川に東出昌大、モテようと始めたボクシングにのめり込んでいく新人・楢崎に柄本時生、瓜田の初恋の人で小川の婚約者・千佳に木村文乃が扮した。

「BLUE/ブルー」

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ムロツヨシは「東出も時生も、そしてラスト55秒の松山ケンイチ演じる男に惚れた。まいった」と、窪田正孝は「かっこ悪い先に真のかっこよさがあった。その極限に到達できる勇気を持つ人間はそういないだろう」と賛辞を贈る。筧美和子は「心の中の眠っていた部分が静かに震えるのを感じ胸が苦しくなったのは確かです」と感想をつづった。

白石和彌は「この見終わった後の凄まじい余韻を体感して欲しい」と推薦。ボクシング映画「百円の恋」「アンダードッグ」を手がけた足立紳は「燃え尽きることすらさせてもらえないボクシングの厳しさや残酷さが容赦なく描かれていると思った。その上で、そんな人たちをまるっと全肯定する優しさに溢れたウソのない人間賛歌の映画だと思った」と、武正晴は「ボクシングを知り尽くす吉田恵輔監督にしか撮り得ない野心作に祝杯を挙げよう」とコメントを寄せた。

「BLUE/ブルー」は、4月9日より東京・新宿バルト9ほかで全国ロードショー。

※吉田恵輔の「吉」は「つちよし」が正式表記

ムロツヨシ(俳優)コメント

知らない青、なりたくない青、なりたい青を知った。東出も時生も、そしてラスト55秒の松山ケンイチ演じる男に惚れた。まいった。

窪田正孝(俳優)コメント

ボクシング映画では珍しく悪者を感じない。
選手全員を応援したくなった。
強さは単に力だけではなく、目には映らないところにこそ存在する。キャラクターの強さがまざまざと殴り書きされていた。
かっこ悪い先に真のかっこよさがあった。
その極限に到達できる勇気を持つ人間はそういないだろう。

筧美和子(女優)コメント

その思いはその涙は誰にも見せなくていい。
約束なんて、必ずなんてないけれど、ここに踏ん張り今日も戦う者達の目に見えない思いが空気に紛れ込んで浮遊してみえた。そんな彼らの人生を覗かせてもらいました。
こんな言葉で表せているのかわからないけれど、心の中の眠っていた部分が静かに震えるのを感じ胸が苦しくなったのは確かです。

佐津川愛美(女優)コメント

信じること、諦めること
そして
挑むこと、挑み続けること
どれも「生」でした

誰もが何かを抱えつつ
常に生きている
日常を、ちゃんと生きている

友情と愛情
自分と自分

当たり前に存在している
自分と人との生活
あぁこれが日常なんだ、羨ましい
やりたいこと守りたいもの、羨ましい

ちゃんと生きている
そんな登場人物たちが
ひたすらに羨ましく感じた

自分はこんなにちゃんと
誰かと生きられているのだろうか

江上敬子(ニッチェ)コメント

負け続けている人達の話。
情け無くて、かっこ悪くて、でも目が離せなくて。。
めっちゃ変なシーンで泣きました。「こんなところで泣く??」ってところで。
「負けるが勝ち」なんて、そんなの綺麗事だよ。負けは負けじゃい!
でも、負けても生きていくんじゃい!!

奥浩哉(マンガ家)コメント

吉田恵輔監督のボクシング愛が詰まった一本。
細かい会話や日常の風景がいちいちリアルで、
ここまでリアルなボクシング描写をした映画を観たことがない。
登場人物がそれぞれ本当に存在していそうな説得力で
特に松山ケンイチ演じる瓜田は記憶に残る良いキャラクターだった。

辛酸なめ子(マンガ家・コラムニスト)コメント

殴られれば殴られるほど出てくるフェロモンがあることを知りました。
困難に立ち向かうボクサーたちの姿に感動し、世の中の疲れた表情の男性を全員応援したくなるような慈愛が芽生えました。

足立紳(脚本家・映画監督)コメント

ボクシングを通して人の生き様を描いた映画は多くあるが、ボクシングそのものを描いた映画はあまりない気がする。
ドクターストップで試合終了、デビューすらできない選手、燃え尽きることすらさせてもらえないボクシングの厳しさや残酷さが容赦なく描かれていると思った。その上で、そんな人たちをまるっと全肯定する優しさに溢れたウソのない人間賛歌の映画だと思った。
「お前が負ければいいと思っていた」と仲間に言う主人公は、その仲間が負ける最後の試合をどんな思いで観ていたのだろう。

犬童一心(脚本家・映画監督)コメント

眼差しの奥の光が美しい男たち、そのなんと魅力的なことか。
パンチの響きが積み重なり人生の音色となって聞こえて来る。
勝ち負けを超えた強さ、時を経ても消えない優しさがいつしかスクリーンから溢れ、身も心も励まされました。

白石和彌(映画監督)コメント

己の肉体の中に蠢く情熱は誰にも止められない。人生には勝ち負けだけではない大切なものがある。この見終わった後の凄まじい余韻を体感して欲しい。言語化できない感情を描くために映画はあるのだ。吉田監督ありがとう!

武正晴(映画監督)コメント

ボクシングを知り尽くす吉田恵輔監督にしか撮り得ない野心作に祝杯を挙げよう。
優しい眼差しが嬉しいのだ。優しい人は強い。
後楽園ホールでの撮影への恍惚と不安を語り合った湯布院の夜を僕は忘れない。
公開初日には、吉田監督と再び酒を酌み交わし、青コーナーの男について語らい、労いたい。

藤井道人(映画監督・脚本家)コメント

負け続けたからこそ見える世界がある。「勝ちたい」という想いが幾重にも重なる
男たちの闘う姿と、自分の「好き」にしがみつく主人公・瓜田の姿に、
蓋をしていたはずの自分の感情を引っ張り出された気がした。心が震えました。

笠井信輔(フリーアナウンサー)コメント

主人公はどこまでも弱いプロボクサー。なのに、とてつもなく“強い”。松山ケンイチが体現するのは、史上最弱のボクサーにして、コロナの世の中で負けそうな全ての人を励ます最強のヒーローだ。

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(c)2021「BLUE/ブルー」製作委員会

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