アニメーションスタジオ、カートゥーン・サルーンの最新作「
アイルランドに古くから伝わる、眠ると魂が抜け出しオオカミになるという“ウルフウォーカー”の伝説を題材にした本作。「ブレンダンとケルズの秘密」「ソング・オブ・ザ・シー 海のうた」に続くケルト3部作の完結編で、トム・ムーアとロス・スチュアートが共同監督を務めた。日本語吹替版では、主人公の少女ロビンに新津、ウルフウォーカーの少女メーヴに池下、ロビンの父でウルフハンターのビルに井浦が声を当てる。
まずは新津と池下が、ロビンとメーヴの出会いのシーンを実演。幼少期から同じ劇団に所属していた2人は、不安げなロビンと好奇心旺盛なメーヴ、それぞれになりきりながら息ぴったりの掛け合いを見せる。続いてロビンと父が家で話すシーンには、新津と井浦が参加。新津は先ほどと打って変わって天真爛漫な声を出し、井浦は愛情を注ぎながらも娘が心配でたまらない父親を表現した。
アフレコ後の取材会では、新津が本作の映像について「森や自然がダイナミックに美しく描かれていて圧倒されました。オオカミの呼吸で(目線が)上下する感じも完璧に表現されています。自分がオオカミになった気持ちで観てもらえると思います」と絶賛。池下は「オオカミになるシーンが多いので、遠吠えしたりうなるのが難しかったけど、できたときはメーヴに少し近付けた気がしてうれしかったです」と収録を振り返る。
すでに収録を終えている2人と違い、井浦はアフレコを開始して間もない。「アニメのキャラクターっぽく振り切ったほうがいいのか、人間の生々しさを感じられるほうがいいのか。どこに着地すべきかまだ探っています」と打ち明ける。そして「初めてお二人の声を聴かせてもらったんですが……さっきまでの自分(のアフレコ)が恥ずかしくなるくらい満点です! 僕はまだ『ウルフウォーカー』の世界で生きるためにどうすればいいか考えている段階。2人はもうこの世界の中に立てていて、本当に素晴らしかったです」と賛辞を贈った。
最後に新津は「特に小さなお子さんに観ていただきたいです」と本作をアピール。「人と動物がどうやって一緒に暮らせるか。争いはどうやったらなくなるか。この世界で生きていくための大事なものが詰まっています」と訴えた。池下も「世界中の1人でも多くの人に観てもらって、動物を大事にしよう、自然を大切にしようと感じてもらいたい」と同意する。井浦は「お二人の言葉がすべてを表してます」と再び感心しながら、「人間と自然の共存・共生が大きな軸になっている。子供から大人まで一緒に観てディスカッションできる作品です」と呼びかけた。
「ウルフウォーカー」は、10月30日より東京・YEBISU GARDEN CINEMAほか全国で順次ロードショー。
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