浅田による写真集「浅田家」「アルバムのチカラ」をもとに、4人家族の次男として育った政志の半生を描いた本作。二宮のほか妻夫木聡、平田満、風吹ジュン、黒木華、菅田将暉が出演し、中野量太が監督を務めた。
3Dビューで閲覧でき、完全オンライン開催となった今回の写真展。浅田がシャッターを切った映画版「浅田家!」の家族写真や、二宮が撮影したキャストのオフショットなど全48点が展示される。自身初の写真展開催となった二宮は、「本当は実際に来ていただいて空気感とともに写真展を楽しんでもらいたかったんですが、逆にスケジュールに左右されず、いつでも多くの方に観ていただけるのでうれしいです」とコメント。原案となった写真集のカットを再現した映画キャストでのコスプレ家族写真全19点のうち12点が展示されていることにも触れ、「1日コスプレ写真を撮る日を作ってもらって、かなりこだわって撮影しました」「オリジナル写真と背丈と骨格が違うので、同じ格好、同じポーズをしていても微妙に形が変わってしまって難しかったです」と振り返りつつ、浅田と思い出話に花を咲かせた。
二宮が取ったオフショットのうち、ここでしか観られないカットも用意されている。「誰にも嫌がられずに、縦横無尽に動きながら写真を撮れました!」と話した二宮は「ブッキー(妻夫木)はこちらを気にしないスキルが高くてオフショットを撮りやすかったです。逆に菅田くんはまずどこにいるかわからなくて狙うのが難しかった(笑)。でもカメラを直接向けていないのに、僕が撮っているのに気付いてこちらを向くので鋭い人だなと思いました」と回想。“カメラマン・二宮和也”が撮影した写真について浅田は「公開されているのはキャストの写真が多いですが、スタッフのスナップもたくさんあって、すべて観てほしいくらい素敵な写真が多いです」と絶賛していた。
二宮による音声ガイドをはじめ、写真を撮影している模様のメイキング映像や、映画BGMを楽しむことができる今回の展覧会。イベント中、二宮は実際に写真展をオンラインで体験し、「自分たちでもオリジナルにかなり寄せて撮ったので、こうして並べて展示してもらえると精度の高さを感じるし、より見比べてもらえるのでよかったです。残念ながら、ここに展示されていない写真はぜひ映画でご覧いただけたらと思います!」と述べた。
また本編で描かれる“写真洗浄”の活動を挙げ、二宮は「何本か戦争の映画をやらせていただいたことがあって、その中で、戦地で家族の写真を見て『明日もこの家族のためにがんばろう』というように、写真が生きる力や希望の象徴になっているのを感じていました。今もコロナ禍で、気軽に家族や友達に会えないときに『またこうやって会える日が来るまでがんばろう』という気持ちさせてくれるのも写真の力だなと改めて思いました」と真剣なまなざしで語る。そして浅田とともにテープカットを行い、イベントは終了した。写真展は、本日24時に映画公式サイト内にオープンする特設サイトから参加できる。
「浅田家!」は10月2日より全国ロードショー。第36回ワルシャワ国際映画祭と第25回釜山国際映画祭に出品されることが決まっている。
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