外国人技能実習生の苦悩描く藤元明緒の新作、サンセバスチャン映画祭に選出

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「僕の帰る場所」で知られる藤元明緒の新作「海辺の彼女たち」が、第68回サンセバスチャン映画祭の新人監督部門に選出された。

「海辺の彼女たち」海外版ポスタービジュアル

「海辺の彼女たち」海外版ポスタービジュアル

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日本・ベトナムが共同製作した本作は、よりよい生活を求め、技能実習生として来日したベトナム人女性労働者たちの苦悩を描く作品。不当な扱いを受けた職場から逃れた彼女たちは、ブローカーを頼りに新たな職を求めて雪降る港町にたどり着く。藤元が脚本も担当した長編2作目となる今作では、「僕の帰る場所」の制作チームが再び結集。前作に続き日本に住む移民に焦点を当て、当事者やその関係者たちへの入念な取材のもと、2020年2月に青森県・外ヶ浜町で1カ月間の撮影が行われた。

「海辺の彼女たち」

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4年前にインターネットを介して知り合った外国人技能実習生と、突然連絡が途絶えてしまったという藤元。「それからずっと頭から離れず、彼女の姿を追うように、故郷から遠く離れた場所でいつ捕まるかも分からない生活を送る女性達を取材し、この物語を書き始めました。今回、世界中の人々が集う映画祭という場で、“彼女たち”の声が届くことを願っています」と映画化への経緯を語っている。なおこのたび、海外版のポスタービジュアルやティザーサイト、各種SNSも解禁された。

第68回サンセバスチャン映画祭は、9月18日から26日にかけてスペイン・バスク地方で開催。「海辺の彼女たち」は日本では2021年に公開予定だ。

藤元明緒 コメント

4年前、地方に住むとある外国人技能実習生の女性からインターネットを通じてSOSを受けました。彼女は早朝から深夜まで休みもなく働く過酷な生活を送っていたそうです。私は力になりたいと幾度か連絡を取り合いましたが、「東京に行く」という言葉を最後に、突然連絡が途絶えてしまいました。その後どう過ごしているのか。不法滞在者となり危険な目にあってはいないだろうか。それからずっと頭から離れず、彼女の姿を追うように、故郷から遠く離れた場所でいつ捕まるかも分からない生活を送る女性達を取材し、この物語を書き始めました。今回、世界中の人々が集う映画祭という場で、“彼女たち”の声が届くことを願っています。

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